シール（パッキン・ガスケット・Oリング）

シール材とは、流体の漏れや外部からの異物の侵入を防止するために用いられる部品や素材のことです。宇宙ロケットから各種機械装置、家庭のガス・水道の配管、壁のひび割れ補修まで、幅広い用途で使用されています。

シール部品の中で最も一般に使われているのが、パッキン、ガスケット、Oリングと呼ばれるものです。

パッキン（運動用シール） - 回転や往復運動などの部分の密閉に使われているものです。装着部分や目的に応じて、オイルシール、グランドパッキンなど様々な種類があります。
ガスケット（固定用シール） - 部品や配管などの接続部（静止部分）の密封に使われているものです。接続部に合わせた様々な形状・材質・厚みがあります。ガスケットは、接続部の間に挟めてボルトなどで固定することで、接続部の隙間を塞ぎ、流体の漏れや異物の侵入を防止します。
Oリング（ガスケットにもパッキンにもなるシール） - 断面が円形（Ｏ形）の環状をした機械部品です。適度に圧縮することで生じる応力によってシール機能を発揮します。材質はNBR（ニトリルゴム）が一般的ですが、使用環境や流体によって最適な材質を選択することができます。