SRAMは、スタティックランダムアクセスメモリの略で、各ビットを格納するために双安定ラッチ回路(フリップフロップ)を使用する半導体メモリの一種です。高速又は低消費電力を必要とする場合に使用されます。
SRAMの仕組み
SRAMは、コンピュータのキャッシュメモリに利用され、またビデオカードに搭載されているデジタル-アナログコンバータの一部としても使用されています。SRAMの設計には、6つのトランジスタ(6Tメモリセル) で構成され、コンデンサを使用しない一般的なCMOS技術プロセスが採用されています。トランジスタにはリークを抑えるための電力が不要なため、定期的に更新する必要がありません。
DRAMとSRAMの違い
SRAMはDRAM (ダイナミックRAM)とは異なります。ダイナミックRAMは通電時のみ記憶を保持できるため、定期的に更新する必要があります。また、SRAMはDRAMより内部構造が複雑で、高密度に実装できないため、記憶容量あたりの単価が高くなります。
SRAMの特長
- データは静的に保持 - データは半導体メモリに保持され、メモリに電力が供給されている限り、データは保持されます。
- 3種類の動作状態 - 保留、書き込み、読み取り
- ストレージ用の双安定(クロス結合) INV
- トランジスタMALとMARへのアクセス - 読み取り / 書き込み用に保存されたデータへのアクセス
- 長いデータ寿命
SRAMの用途