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話題の 
“超臨場感コミュニケーションシステム”。
その最先端の技術を 
支えるRSのユーザビリティ。

凸版印刷株式会社 総合研究所 基盤技術研究所
部長 博士(工学) 小黒 久史様

博物館など展示施設の未来を拓く新技術

子どもの頃と比べると、博物館や美術館から足が遠のいている方も多いのではないだろうか。そうした展示施設は、年齢を問わずインフォーマルな学習の場としての役割は重要なものの、来館者数やリピート率の増加につながる魅力付けや、利用者の満足度の向上が大きな課題となっている。その解決策として今注目を集めているのが、"超臨場感コミュニケーションシステム"だ。

「私たちは印刷で培ってきた技術を活用したさまざまなデジタルコンテンツを提供していますが、すべてに共通するテーマは人の五感に着目してそのクオリティーを向上させることです。今回のシステムもその一環で、超臨場感と3Dをキーワードに開発に取り組みました。」と説明くださるのは、開発の中心メンバーの一人である小黒様。

超臨場感コミュニケーションシステム

同システムの最大の特長は、高臨場感映像と高臨場感音響、そしてロボットを活用する実空間コミュニケーション技術という、これまでなかった3つの組み合わせにある。そしてこのシステムを融合させ、利用者の状況に応じた知的シナリオを追加することで、学習効果や満足度を高めることができる。たとえばこの技術を活用すると、ミケランジェロで有名なシスティーナ礼拝堂も、大迫力の3次元映像と音響に包まれながら実際では難しい縦横無尽なバーチャル体験ができたり、また自分が興味を持った事柄についても、視線や動きなどから感知して、ガイドロボットが細かな解説を加えて盛り上げることも可能になるという。「美術館もキュレーターに案内してもらうと全然違います。人それぞれに合わせたおもてなしができれば楽しさも増しますし、その可能性もますます広がっていくと思います。」

人の使いやすさを考えたRSオンラインも貢献

魅力ある知的コンテンツを提供するために大切なのは、利用者の興味や状況を正確かつリアルタイムで把握し、解析することができるシステムづくりだ。その中でも重要なポイントとなったのが、利用者端末とセンサーカメラの開発だった。

「利用者端末とセンサーカメラは同じ基板をもとに、それぞれプログラムを書き換えています。特に利用者端末の場合は、利用者の状況を感知するための磁気センサーやジャイロセンサー、加速度センサーなど各種センサーを搭載するために高性能であることはもちろん、携帯性を考慮して小型化しなければなりませんでした。」と小黒様。

利用者端末に搭載される基板

高性能かつ小型化。量産品ではなく、試作品であるがゆえに手作業でできるギリギリの大きさを維持しなければならない。そんな厳しいオーダーに答えたのが、約50万点の品揃えを誇るRSのサービスだ。ICチップ、コネクタ、抵抗、コンデンサ…今回はいずれもメーカーを統一することよりもサイズが優先された。RSオンラインなら、メーカーを選ばす最適な部品が横断的に探すことができるうえ、翌日には部品が届くので、手直しを繰り返すテストもテンポよく進んだ。そうした部品調達に関するユーザビリティの良さも、RSを使うメリットだという。

小さい頃は科学少年として博物館に足繁く通われていたという小黒様の頭の中には、日本のものづくりの未来についてのプランが膨らんでいる。「日本のおもてなしは今、世界的に評価されています。一方、最近、日本の技術は今ひとつ突き抜けた感がないと言われています。でも、おもてなしをベースに新しい技術を開発すれば、他の国には真似のできないものが生み出せるのではないでしょうか。」

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