バリスタ電子部品とは?
バリスタは、過渡電圧抑制に使用される受動部品で、ツェナーダイオードと同様の特性を備えた非線形部品の一種です。過電圧から、電子回路や電子コンポーネントを保護するために使用されます。潜在する過電圧エネルギーは、熱として発散されます。
バリスタ電子部品の種類
金属酸化物バリスタ
金属酸化物バリスタ(MOV)は通常、酸化亜鉛製で、バルト、マンガン又はビスマスなど、他の微量の金属酸化物が組み合わされています。これらの素材は、製造時にセラミックケーシングに焼結されます。MOVは、さまざまな形式で利用できますが、ラジアルリードディスクが最も一般的です。
金属酸化物バリスタの用途
- 雷やその他の高レベル過渡エネルギーの抑制
- DC回路での低電圧電源
- 車載用途向けの低電圧電源
- コンデンサ放電、リレースイッチング及び誘導負荷スイッチング内の内部過渡電流からの保護
セラミック過渡電圧サプレッサ
セラミック過渡電圧サプレッサは、一時的な過電圧状態に対応するように設計された可変抵抗器の一種です。他の過電圧保護素子(ガス放電管など)よりも効果的で、過電圧に素早く対応します。このタイプの過渡電圧サプレッサは、セラミック製です。
セラミック過渡電圧サプレッサの用途
セラミック過渡電圧サプレッサは、電子回路の一部として使用され、データ回線や伝送ラインを保護します。また、単方向と双方向のどちらの静電放電からも保護します。