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    基板用端子台

    基板用端子台とは?

    基板用端子台は、プリント基板(PCB)上で電線と電子回路を接続するための重要なコンポーネントです。電気信号や電力を安全かつ確実に伝送するためのインターフェースとして機能します。国内では再生可能エネルギー、半導体製造、産業ロボティクスなど、多様な分野で活用されています。

    基板用端子台の仕組み

    基板用端子台は、電線を機械的かつ電気的に接続するための構造を持ち、基板に直接はんだ付けされて固定されます。内部の金属接点が電線の芯線と接触することで、電流や信号が回路へと伝わります。接続方式には、ねじ締め、ばね式、プッシュイン式などがあり、用途や作業性に応じて選ばれます。

    たとえば、3.5mm基板端子台や5mm基板端子台は、小型機器から中電力の制御機器まで幅広く対応可能です。また、ユニバーサル基板端子台は複数の取り付け形式に対応し、柔軟な設計を可能にします。これにより、AI制御装置や太陽光発電モジュールなど、多様な製品に応じた回路設計が容易になります。

    国内市場においても、省スペースかつ高信頼性が求められるIoTデバイスや輸送機器の分野で、基板用端子台の需要が拡大しています。

    基板用端子台と標準端子台の違い

    標準端子台はDINレールやパネルに取り付けて使用するのが一般的で、主に配電盤や制御盤内で使用されます。単体での取り外しが容易で、比較的大型の構造を持ちます。

    一方、基板用端子台はプリント基板に直接はんだ付けされ、コンパクトな回路設計が可能です。標準端子台よりも小型で、電子機器内部での固定配線に特化しています。そのため、製品一体型の電子機器や高密度配線が求められるアプリケーションに適しています。

    基板用端子台の種類

    基板用端子台には、用途や機能に応じてさまざまな種類があります。

    • PCBねじ端子台:ねじで電線を固定する基本的なタイプ。強固な接続が可能。
    • プッシュイン式端子台:電線を押し込むだけで接続でき、工具不要で作業効率が高い。
    • ばね式端子台:ばねの力で導線を保持し、振動や温度変化に強い。
    • ユニバーサル基板端子台:さまざまな配線・実装方式に対応する柔軟なタイプ。
    • 3.5mm基板端子台:ピッチ3.5mmの小型モデルで、省スペース機器に最適。
    • 5mm基板端子台:より高い電流に対応し、中電力用途で一般的。
    • 角度付き端子台:電線の取り回しに柔軟性を持たせるL字・斜め型などの端子台。

    基板用端子台の利点

    電子機器の信頼性や作業性を高めるうえで、基板用端子台は数多くの利点を持ちます。

    • 組み込み性が高い:直接基板に実装されるため、省スペース化が可能。例:IoTセンサーユニット、モバイル制御デバイス。
    • 配線の確実性:機械的に固定されるため、振動などの外的要因に強い。例:輸送機器の制御基板、風力発電装置の回路。
    • 多様なピッチ対応:設計に応じてピッチや極数を柔軟に選択可能。例:3.5mm基板端子台での小型回路設計、5mm基板端子台による電力供給。
    • コスト効率:部品一体型設計により組立工程が簡略化。例:量産向け電子機器、組込み制御モジュール。
    • モジュール設計:ユニバーサル基板端子台により複数ボード間の接続性が高まる。例:再生可能エネルギー監視装置、産業用ロボットの制御ボード。

    ただし、以下のようなデメリットもあります:

    • 再はんだ付けや部品交換には手間がかかる
    • 高電力や高電圧用途には標準端子台の方が適する場合がある

    基板用端子台の選び方

    用途や機器構成に応じて適切な端子台を選ぶことが、安定稼働につながります。

    • 極数:接続する電線数に応じた極数(2極〜12極など)を選定。
    • ピッチ:3.5mm、5.0mm、7.5mmなど、回路密度に応じたピッチを検討。
    • 実装方式:スルーホール型、表面実装型など、基板設計に合わせた取付方式を選ぶ。
    • 定格電圧:機器に応じて160V、300V、630V、1000Vなどから適切な範囲を選定。
    • 材質と絶縁性:端子部の金属材質やハウジングの絶縁性能を確認。

    基板用端子台の用途

    基板用端子台は、幅広い分野で使用されており、電子機器設計に欠かせない部品です。

    • 再生可能エネルギー制御:太陽光パネルや風力制御基板の信号・電源ライン接続。
    • 半導体製造装置:信号モジュールとメイン制御基板間の高密度接続。
    • 交通インフラ制御:信号機制御回路や自動料金システムに組込。
    • IoTセンサー基板:遠隔監視やスマートメーターの配線整理。
    • 研究開発・試作:電子回路の迅速なテスト環境構築や変更に。

    基板用端子台メーカー

    信頼性と多様なラインナップを誇る代表的なメーカーを以下に紹介します。

    • RS PRO:設計自由度とコストバランスに優れた製品を多数展開。
    • Phoenix Contact:多様なシリーズで高い絶縁性・接続性を提供。
    • WAGO:ばね式・プッシュイン式端子台の先駆け的存在。
    • 3M:高信頼電子部品を幅広い業界に供給。
    • オムロン:国内産業用途に強く、使いやすさと安全性を両立。
    • サトーパーツ:基板用電子部品で豊富な実績を持つ国内メーカー。

    基板用端子台は、電子機器の設計・製造において非常に重要な構成要素です。正しい選定と活用により、製品の信頼性、保守性、そして作業効率を大きく向上させることができます。

    基板用端子台用RSコンポーネントのご紹介

    RSは、日本全国で使用される基板用端子台の世界的なサプライヤーとして認知されています。当社は、日本の高い性能・信頼性基準を満たす基板用端子台を提供しており、産業用途から革新的なプロジェクトまで対応する幅広い基板用端子台を卸売価格で取り扱っています。おすすめ品や交換部品も低価格でご用意しています。配送については、配送ページをご確認ください。

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