GDT・ガス放電管とは?
ガス放電管(GDT)は、雷などによって瞬間的に発生するサージ電圧から、電化製品や電子機器を保護するための受動部品です。ガスアレスタ、サージアレスタ、避雷器、サージアブソーバとも呼ばれています。ガス放電管(GDT)はサージ対策用の電子部品で、主に電源ラインや通信ラインから侵入するサージを回路の入口にガス放電管などの対策部品を接続することにより、異常な高電圧のみ接地側にパスさせ、回路側の部品を保護します。
GDTの原理
ガス放電管(GDT)は、一対の電極が収容されている密封ガラス管で、電極間に高電圧が印加された場合にのみ電気を通すガスが充填されています。機器に電圧スパイクが発生すると、ガスがイオン化されて(導電性ガスプラズマになり)、スパイクエネルギーが短絡されて消散されます。ガス放電管は、通常、損傷の危険性のある干渉電圧トランジェントから繊細な回路入力を保護するのに使用されます。ガス放電管によって消散される大量のエネルギーは、特に通信機器の雷サージ保護に適しています。
GDTを使用する理由
サージ保護の補助として最もよく使用されるガス放電管は、電子回路と電気回路の両方で電圧サージを抑制するための重要なコンポーネントです。ガス放電管は、高電流フィードの処理に適しており、低静電容量を維持し、また絶縁抵抗にも優れています。