ドアインターロックスイッチとは?
ドアインターロックスイッチは、作業者が機械の危険領域に侵入することを防止するために設置された可動式ガードの開放を検知し、機械を安全に停止させるためのスイッチです。通常、ドアが閉まっている場合にのみ機械の稼働を許可し、ドアが開いている場合は機械の停止を維持する制御システムの安全関連部品として機能します。また、「安全スイッチ」や「ガードインターロックスイッチ」とも呼ばれます。
ドアインターロックスイッチの原理
ドアインターロックスイッチは、本体と専用のアクチュエーターが分離された構造になっています。ドアが閉じると、アクチュエーターが本体に挿入され、内部のカムが回転してNC(通常閉じている)接点を閉じることで、信号電流が流れるようになります。一方、ドアが開くと、アクチュエーターは本体から外れ、カムが元の位置に戻り、NC接点を開くことで信号電流を遮断します。ドアが取り払われた場合でも、アクチュエーターが抜かれた状態であれば、電流は遮断された状態を保持することができます。
ドアインターロックスイッチの作動方式による特徴
- カム操作による作動 - カムなどによって直接アクチュエーターを操作する方式です。この方式では、セーフティスイッチが簡単に無効化されることを防止する必要があります。
- 操作キー方式による作動 - 専用の操作キーを使用する方式で、スイッチが簡単に無効化されることを防止できます。
- ヒンジ方式による作動 - スイッチの無効化が困難であり、操作キー方式のような適用最小半径の制限がなく、小さなサイズのガードにも使用できる方式です。
- 非接触方式による作動 - 専用のアクチュエータが必要ですが、スイッチが簡単に無効化されることを防止できる作動方式です。