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    高機能版、プリント基板CAD「DesignSpark PCB Pro」販売開始 プロトタイピングから本設計まで、低価格な永久ライセンスで提供

    電子部品オンライン商社のアールエスコンポーネンツ株式会社(日本法人本社:神奈川県横浜市、代表取締役:ショーン・フレデリックス)は、プリント基板CAD「DesignSpark PCB(以下「DS PCB」)」の有償アップグレード版「DesignSpark PCB Pro(以下「DS PCB Pro」)」の販売を本日より開始しました。価格は永久ライセンスで税別6万円の売り切り販売です。 高機能ツールの低価格な提供により、電子機器メーカーの試作から本設計までのトータルコスト削減に寄与するとともに、製造業界、IT業界、教育業界など幅広い分野での電子部品の潜在需要の掘り起こしを狙います。

    DS PCBはRSが無料で提供している電子設計用プリント基板CADソフトです。プリント基板製造に必要な回路図面・基板配線図・ガーバー・部品表の作成ができ、さらにケース設計用3Dデータの出力が行えます。

    昨今、IoTの普及を見据え、非電子機器メーカーでの基板開発ニーズが高まっています。しかし一般的にエンタープライズ用CADのライセンス購入は数十万~数百万円と非常に高価です。最近はサブスクリプションライセンスによるクラウド型の低価格なCADも発表されてきていますが、(1)長期間利用時のコスト増大と(2)設計データの社外流出リスクが導入の障壁となっていました。一方、無料で提供されているプロトタイプ用CADは、高価なCADの販売促進用の意味合いが強く、商用利用の禁止や肝心な機能の不足、日本語対応の不十分さといった課題がありました。 そのためプロトタイプ基板をベースに本設計に移行をしようとすると、改めて別の高価なCADに切り替える必要があり、設計を始めから行う必要がありました。

    今回リリースした、アップグレード版のDS PCB Proは、無料DS PCBの最新版Ver9と同時にリリースされ、この2つを活用することで、プロトタイプ設計から量産設計へのスムーズな移行が低コストで実現可能となります。予算か限られているプロトタイプ開発の場合は無料版で設計し、本格量産になった場合はそのデータを元に有償アップグレード版で開発を続けることで、再設計の手間や複数CADの操作習得の無駄を省けるようになります。 アップグレード版のDS PCB Proには、無料版にはなかった面付け機能・ブラインドビア・ティアドロップ・ハッチングベタ・ヴァリエーションマネージャといった新機能に加え、円弧配線・日本語フォント表記・ストックチェック・ODB++出力、3D CAD連携といった機能を標準搭載しています。さらに部品ライブラリ 1,500万点超をRSコンポーネンツのサイト上からダウンロードして使用することができます。

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    DS PCB、DS PCB Proは、いずれもWindows OS(Windows8以降)で動作します。MS Officeの操作性を踏襲しており、ExcelやPowerPoint等で使用していた各種ショートカットキーやマウス操作が、回路編集・基板編集・ライブラリ編集のいずれの画面でも使用できます。

    ・DS PCB(無料版)の詳細・ダウンロードはこちら https://www.rs-online.com/designspark/pcb-software-jp

    ・DS PCB Pro(有償版)の詳細・ダウンロードはこちら https://www.rs-online.com/designspark/pcb-pro-software-jp