世界人口の70%が手洗いで服を洗っている
「The Washing Machine Project」は、2018年に英国人エンジニアのNav Sawhney氏によって立ち上げられました。Sawhney氏は南インドで女性や子ども達が手洗いの洗濯に多くの時間を費やしている状況を目にし、世界人口の70%にあたる約55億人が電気洗濯機を使えず、多くが川や湖などで洗濯を行っていることを知りました。手洗いの洗濯は週20時間もかかることもあり、世界中の低所得者や難民が教育を受けることや就労の大きな妨げの原因となっています。
そこで、Sawhney氏は2018年に電気を必要としない、手動クランク式洗濯機「Divya」を開発しました。この手動洗濯機は、どこでも誰でも使うことができ、メンテナンスが簡単で、世界のあらゆる僻地向けに作られています。50%の水を節約し、手洗いによる洗濯にかかる時間が75%短縮され、洗濯機自体はわずか12kgでありながら、5kgまでの洗濯が可能です。