当社は、電気・電子技術者支援の取り組みとして、10年超にわたり商用利用可能な設計ツールの無料提供を DesignSparkブランドの下で続けてまいりました。特に3次元CADのDesignSpark Mechanicalは国内で10万超のユーザがビジネス、ホビー、教育、3Dプリンタ活用等に使用しています。
このたび新サービスの「DesignSpark回路シミュレータ」と「DesignSpark部品情報データベース」をリリースした事で、回路設計、基板設計、筐体設計、設備設計、メカトロ設計、部品調達リスク設計といった電子機器開発のハードルをさらに下げ、技術革新を醸成する環境の構築をめざします。
新サービスの「DesignSpark回路シミュレータ」は、電子設計、メカトロ開発、システム設計に利用できるクラウド型の回路解析ツールです。Windows/MacOS/LinuxといったOSのPCはもちろん、Androidタブレットなどマルチデバイス上の一般的なブラウザで使用することができます。Siemens Digital Industries Software社と共同で開発しており、アナログ・デジタル・ミックスドシグナルの回路の解析や熱解析を直感的な操作で行うことができます。解析演算に高速なクラウドエンジンを活用する事で、非力なPCやデバイス上でも、最長60分の解析を速やかに実行する事ができます。初期状態で数百の電子部品モデルを搭載しているほか、SPICEやVHDL-AMSをインポートしモデルを追加する事もできます。
もう一方の「DesignSpark部品情報データベース」は、Accuris [旧S&P Global Engineering Solutions社]との共同開発した電子部品の各種情報を検索できるツールです。最新データシート、最新のPCN/EOL文書、生産ステータス、供給リスク、REACH/RoHS対応状況、有害物質情報、代替品、CADモデルなど40種類以上の部品情報(プランにより変わります)を検索することができます。収録されている電子部品は約10億点超。これにより各使用部品についてそれぞれの商社やメーカーに問い合わせする事なく必要な情報を必要なタイミングで入手することができます。製品開発時の品質保証や認証手続き、部品調達時の手戻りや再設計のリスクを大幅の軽減できる他、部品不足などの市場の急激な変化にも柔軟に対応する事が可能となります。またCADモデルは、3Dモデル、フットプリント、回路シンボルといった情報を、数十種類のCADフォーマットでダウンロードできるため、プロトタイプ開発時のCADモデル準備を大幅に時短することができます。
これらを含むDesignSparkの全サービスは全てサブスクリプションで提供されています。サブスクリプションは、無料のEXPLORER(エクスプローラ)プラン、月額1,600円のCREATOR(クリーエータ)プラン、月額2,400円のENGINEER(エンジニア)プランの3段階があり、EXPLORERプランであれば全サービスの該当機能を無料で商用利用する事ができます。またCREATORプランやENGINEERプランを選択すると、無料プランに加えてより高度な機能が利用できるようになります。月単位でプランを変更できるので、例えば繁忙期の数カ月だけ有料プランにアップグレードし、閑散期は無料プランに戻す、といった使い方ができます。
DesignSparkでは、今回の新サービスやDesignSparkの概要についてのオンラインセミナーを8月22日(火)と24日(木)に予定しています。お申込みは以下のリンクから行えます。
https://www.rs-online.com/designspark/change-language/jpn?path=ds-seminar-with-p-ban_2019-jp
DesignSpark(デザインスパーク)について
アールエスコンポーネンツが電気電子技術者支援で提供しているオンラインサービス群の総称。商用利用も可能なプリント基板CADや3D CAD、グローバルコミュニティーなどを提供。日本国内で15万人、全世界で130万人がDesignSparkのサービスをビジネス・教育・趣味などにご利用頂いています。