単2電池ガイド
このガイドには、単2電池とは何か、さまざまなタイプ、使用方法、最高のブランドなど単2電池について知っておく必要があることがすべて含まれています。
このガイドは、単2電池のさまざまなタイプ、使用方法など、単2電池について知っておく必要があることすべてを説明しています。
単2電池とは?
単2電池は、広く使用されているサイズの乾電池です。名前が示すとおり、乾電池は、内部の液体が最小の状態で動作するように作られているため、ポータブル・デバイスに最適です。単3電池および単4電池は、最もよく使用されているサイズの乾電池ですが、これらは小さいため、単2電池よりも寿命が短いです。
単2電池は、有名な電気規格の標準化団体である国際電気標準会議(IEC)によって命名され、R14とも呼ばれています。
乾電池の単1・単2とは?
乾電池の「単1」「単2」という名称の由来について解説します。「単」とは「単位電池」のこと
「単1電池」「単2電池」の「単」とは、「単位電池」のことを指します。単位電池とは「電池が1つ」という意味です。
1935年以前は、機器を作動させるために小さな電力を保持する電池をいくつか集めて大きな電力を作り出していました。そのため、機器を1つだけで作動させられる乾電池を、複数の電池が必要な電池と区別するために「単」という名称が使われるようになりました。
「単1電池」「単2電池」という呼び名は、複数の電池から電力を集める必要がない「1つの電池」という意味の「単」です。
「単1」「単2」の数字の意味
「単1電池」「単2電池」の数字の意味は、保持する電力量の大きさを表します。単1電池が最も大きな電力量を保持しており、次に単2電池・単3電池・単4電池の順に保持する電力量が小さくなります。
さまざまなタイプの単2電池
主に2つのタイプの単2電池があります。標準(非充電式)と充電式のものです。両者を比較した場合、どちらの単2電池にも、それぞれ長所と短所があります。よって、違いを十分に理解し、固有の用途に最適なタイプの単2電池を選択することが重要です。
標準/非充電式単2電池
非充電式単2電池は、消費電力が中から高程度のデバイスに、信頼性が高い長時間給電が可能です。
最大の互換性を確保するために、単2電池は以下の標準サイズで生産されます:
- 長さ: 50mmまたは1.97インチ
- 直径: 26.2mmまたは1.03インチ
充電式単2電池
名前が示すとおり、充電式単2電池は、数百回充電できるため、正に持続可能な選択肢です。一部の充電式単2電池は電力の供給先デバイスに組み込まれていますが、取り外し可能なモデルでは充電するためのアダプターが別途必要です。
以下に示すように、さまざまなタイプの充電式単2電池があります:
- NiMH (ニッケル水素)
- NiCd(ニッカド)
- Li-ion(リチウムイオン)
単2電池の電圧
電池は電圧、つまり電荷の強度で区別されます。各電池には、理想的な条件での起電力を定義する「公称電圧」を記載したラベルが付いています。ただし実際には、電圧の放電は、動作時の条件によって変わります。
消費者レベルの非充電式単2電池の公称電圧は以下のとおりです:
3.6Vの単2電池
通常、3.6Vの単2電池は、専門用途または産業用途にのみ使用されます。
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一般的な用途:
- 公共料金のメーターとメーター自動読取装置
- ブイ
- 測定機器
- 専門的な電子機器
- 産業用途
化学物質別の単2電池
その他のタイプの電池と同様に、単2電池は、容量と電圧だけではなく、構成されている主な材料でも区別されます。
化学物質の種類別の単2電池は以下のとおりです:
アルカリ単2電池
アルカリ単2電池は、水酸化カリウムのアルカリ電解質(抗酸性の導電性混合物)を基に作られています。アルカリ単2電池は、エネルギー密度が高く、保存可能期間が長いため、最も広範に使用されている電池の1つです。また、さまざまな日用家庭用品に一般的に使用されています。
リチウム単2電池
名前が示すとおり、リチウム単2電池は、中央の電極(中心導体)に金属リチウムを使用しています。これは長寿命で有名ですが、スマートフォン、ノートパソコンなどのポータブル電子デバイスに内蔵されている、充電式リチウムイオン単2電池とは区別されます。リチウムイオン単2電池は、リチウムイオンの移動によって充電されます。
単2電池の用途
標準的な単2電池は、中から高程度の電力を消費するポータブル・デバイスに最適です。以下の用途で広く使用されています。 :
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懐中電灯
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カメラ
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ラジオ
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侵入警報
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楽器
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トランシーバー
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玩具
単2電池の使用上の注意点
単2電池を安全に使用するためには、次のような注意点を守るようにしてください。電解液が体についたらすぐに水で流すこと
乾電池の電解液がついたら、すぐに水で洗い流すようにしましょう。電解液の成分は塩化亜鉛や水酸化カリウムなどで、皮膚や目についた場合、体への悪影響が懸念されます。
皮膚についた場合は、皮膚炎や化学やけどを引き起こす可能性があり、目に入った場合は失明の恐れもあります。また、マンガン乾電池に含まれる電解液は機器の故障にもつながることも。さまざまな悪影響が考えられるため、機器に電解液が点かないように注意し、電解液が体についたらすぐに洗い流すようにしてください。
正しい使い方をすること
乾電池を使用する際には、正しく使うことが何よりも大切です。乾電池の使い方を間違えると、乾電池の液漏れや破損・破裂・発熱などが起こり、化学やけどや失明につながる事故が起きる可能性があるためです。
電池を使う際に注意することは、プラスとマイナスを反対にして装填しないこと、保管時に金属と一緒にしないこと、長期間に渡り使用しない機器の中に電池を入れたままにしないことなどです。単2電池をはじめとする乾電池は、正しく使用して事故のリスクを避けるようにしましょう。
広く使用されている単2電池のブランド
広く使用されている単2電池のブランドを以下に示します:
デュラセルの単2電池
エナジャイザーの単2電池
RS Proの単2電池
よくあるご質問
非充電式電池を充電できますか?
いいえ。非充電式電池は充電できるように設計されていません。充電しようとすると、破裂、過熱、さらには爆発が発生する可能性があります。標準電池は、電子を過剰に蓄積できません(その方法がないため)。電池内に蓄積されたすべての電子を使い果たすと、その電池は不活性になります。逆に、充電式電池には、余分な電子を蓄積できる化学物質が入っていて、充電プロセス中にその貯蔵庫が満たされます。
単2電池はリサイクルできますか?
はい。単2電池は、その他のサイズの標準電池と同様にリサイクルできます。標準的なごみ収集サービスで電池を受け入れている地方自治体もあります。その他の地域では、確実に正しく廃棄されるように、使用済みの電池を地域のリサイクル・センターまたは収集所に持ち込む必要があります。古い電池は再利用するために構成要素に分解されます。
単2電池を飛行機に持ち込むことはできますか?
ほとんどの場合には可能ですが、小型のポータブル・モデルのみ、かつ機内持ち込みのみです。預け入れ荷物内の電池は、民間航空機の与圧されている貨物室に置かれると発火または爆発する可能性があるため、安全上の重大なリスクがあります。電池に関する規則は複雑な場合があるため、搭乗前に航空会社に必ず確認することをお勧めします。
単2電池の寿命は?
この質問に対して1つの明確な答えはありません。単2電池の寿命は、個々のモデルおよびサイズ、接続先のデバイスの電力消費に応じて異なります。平均すると、標準的な1.5Vの単2電池は、200mA(ミリアンペア)のレートで放電された場合、18時間以上持続するはずです。ミリアンペアは電流の標準単位であるアンペアの1000分の1です。
充電式単2電池の容量は、通常、2200から4500mAh(ミリアンペア時間)です。後者は、強力な懐中電灯に6時間以上電力供給するのに十分な容量です。
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