電気テープの種類と代替品ガイド

電気絶縁テープについて詳しく知りたい方は電気絶縁テープのカラーチャートガイドまたは電気絶縁テープの素材チャートガイドをご覧ください。

電気絶縁テープとは？

電気テープは、電気を通すさまざまな電線やケーブルを保護、絶縁、シールドするために、主に安全上の理由から使用されています。断熱テープ、絶縁テープとも呼ばれ、業務用から家庭用まで幅広く使用されています。

絶縁テープは、用途に応じて幅広いサイズと長さがあります。また、最適な絶縁特性を確保し、さまざまなケーブルや電線の正確な色分けを可能にするため、多数の素材と色が用意されています。

このガイドでは、絶縁テープの主な種類、重要な安全性と良く使われる電気テープの代用品について説明します。

電気用テープを見る

電気絶縁テープの種類は？

電気絶縁テープには多くの種類があり、どれを選べばいいのかわからないことがあります。色やサイズ、厚み、裏打ち材など、用途に応じた最適な製品を選ぶことが重要です。

ここでは、私たちが扱っている人気のメーカーをご紹介します。各メーカーとも、最高品質の製品を豊富に取り揃えています。

電気テープの防水性は？

この質問に対する答えは、「電気テープは防水加工されていない」ということです。伸縮性があるので、ホースなどの機器にしっかり巻き付けることはできますが、テープ自体に防水性はありません。

防水型電気テープは、水に濡れると粘着剤の特性が失われ、圧力がかかるとシールの形状が保てなくなる可能性があるため、不可能であり、実用的ではありません。その代わりに、ほとんどの電気テープは一定の耐候性・耐水性を備えてます。これは、少量の水分であればテープが機能することを保証するもので、多量の液体が含まれる状況では機能しません。

配線や電気機器を水や液体に近づけないことを常に念頭に置いておく必要があります。水は電気を通す性質があり、非常に危険です。常に適切な安全ガイダンスに従わなければなりません。

電気以外の用途で使用する防水テープをお探しなら、PTFEテープも豊富に取り揃えています。PTFEスレッドシールテープは、防水性よりも撥水性に優れていますが、配管やダクトに関わる用途では、電気テープの代替品として適しています。

詳しくは、PTFEテープの総合ガイドをご覧ください。

電気テープの代わりに何が使えますか？

熱収縮チューブやワイヤコネクター（ワイヤーナットとも呼ばれる）などが一般的です。ワイヤーコネクターは、基本的に内部ねじ切りのある絶縁キャップです。通常、プラスチック製で、剥がした電線の端に付けることを目的としています。

他の種類の粘着テープは、配線や回路に直接接触する場合、一般に電気テープの代用品として推奨されません。これは、他の用途に設計されているため、電気用として十分な保温性や絶縁性が得られない傾向があるためです。このため、誤った使い方をすると危険です。

熱収縮は、小さな電気部品や回路の電線によく見られますが、ワイヤーゲージが大きくなる傾向のある家庭用や工業用では、通常使われません。

熱収縮チューブを見る

電気用テープとダクトテープの比較

電気回路を扱う場合、電気用テープとダクトテープの重要な違いを認識し、理解することが重要です。以下に、その違いを説明します。

ダクトテープは、一般的にポリエチレンまたは同様の柔軟なプラスチックの薄い層でコーティングされた布の裏地から作られた感圧ハイブリッド粘着テープで、広く利用可能です。
ダクトテープは、しなやかな粘着層で、さまざまな素材に適度な粘着力を発揮するよう設計されています。また、技術的には防水ではありませんが、ある程度の耐湿性も備えています。
ダクトテープは電気絶縁材料ではないので、電流に対する適切な保護には全く適していません。
ダクトテープは熱を加えると可燃物になります。
ダクトテープはほとんどの電気専門テープと比較した場合に耐久性が低く、悪条件下では比較的早く劣化する（皮肉なことに、この理由から「ダクト」にはあまり適していない）
電気テープは、一般的に伸縮性のあるビニールやPVC素材でできており、電流に対する絶縁性を高めるために設計されています。

どのようなテープでも、特に厳しい環境下ではいずれはずれたり劣化したりしますが、信頼できるブランド（3Mなど）の適切な電気絶縁テープは、悪天候、温度変化、湿気の侵入、化学腐食に対して長期的に優れた性能を発揮します。

ダクトテープは電気テープの代用品として使っても大丈夫ですか？

ダクトテープは多目的用途製品であり、電気に関連する電気テープの代用品としては適しません。

電気用テープは、電気技師の日常的なニーズを満たすために特別に設計・製造されており、電気関係で粘着テープが必要な場合にのみ適切な選択となります。ダクトテープや他の種類の粘着テープでは、安全に作業を行うことはできません。

ダクトテープを見る

電気絶縁テープの使用方法

一般的に電気絶縁テープは、小さなケーブルの補修や接合など、ちょっとしたDIYに使われることが多いようです。しかし、損傷の激しいケーブルの重要な修理や、照明スイッチ、ジャンクション・ボックス、配線コンセントの長持ちする接続には、電気絶縁テープを使用しないでください。

このような高温になる可能性のある環境では、電気テープは、より確実で安全なソリューションを提供するために、ワイヤーナットや同様のコネクタと一緒に使用する必要があります。また、絶縁テープは、可燃物や柔らかい家具の近くで、接続されていないケーブルや損傷したケーブルを修復するために単独で使用することはできません。

電線を絶縁するために電気テープを使うことはできますか？

電気テープの主な用途は、電線などの接続部分の保護と絶縁です。電線をただ撚り合わせて絶縁テープで封止することは、多くの用途で厳しい安全基準を満たすための接続技術として適していないことに留意することが重要です。

また、規格に準拠するためには、コネクターが必要な場合もありますので、ガイドラインや手順などを確認しておくことが重要です。

さらに、多くの専用絶縁テープが優れた誘電性能を持つにもかかわらず、適切な環境の組み合わせで一貫して100％非導電である素材はほとんどないことに留意してください。十分な電流と電圧があり、接地までの経路が短く、環境条件の良し悪しによって、最も特殊な電気テープであっても、深刻な被害をもたらすほどの電流が流れる可能性があります。

絶縁テープを誤った使い方や安全でない方法で使用した場合には、修理やメンテナンスの際に必ずすべての回路を遮断してください。