TE Connectivity 圧着工具フレーム ERGOCRIMPシリーズ 539635-1

端子に圧着工具を使用する場合、2つの圧着が同時に行われます。1つは導体と端子の間の電気接続です。もう1つは、振動と張力に対するストレインリリーフを提供する絶縁圧着です。電気接続は、ワイヤストランドと端末の間に空隙がない、気密接続にすることが重要です。空隙があると、腐食が起こって抵抗や過剰な熱を発生させ、電気接続に損傷を与える可能性があります。良質の圧着工具を使用することにより、完全な気密性の圧着を実現でき、電気接続と絶縁の将来の劣化を防止することができます。

TE ConnectivityのERGOCRIMP商用グレード手動圧着工具フレームアセンブリは、広範な交換式SDEダイアセンブリに対応するように設計されています。商用グレード手動圧着工具は、耐久性の高い高炭素鋼製であることや、特別な強度を持つビボットピンなど、長期間性能を持続させるための特長があります。この圧着工具のヘッドは角度が付いているため、手を伸ばさなくても、圧着領域が見やすくなっています。握る力を抑えた、人間工学に基づくハンドル設計により、作業者の疲労が軽減され、工具を簡単かつ快適に使えます。
この工具フレームには、2つのハンドル / ジョー(固定と可動)と、緊急ラチェットリリースを備えた調整可能なラチェットがあります。この工具フレームのジョーはスロット式のため、2本のねじで固定されるダイアセンブリを簡単に挿入できます。

商用グレード圧着工具は、SDE (Standard Die Envelope)技術を採用しています。SDE技術により、手動工具、バッテリ式工具、空圧式工具、電動工具など、同じSDEシステム内のさまざまな種類の工具でこのダイを使用できます。各タイプの工具に合ったダイをそれぞれ揃える必要がなく、時間とコストを節約できます。2本のねじを外すだけで、あるタイプの工具から別のタイプの工具にダイを簡単に交換できます。

このERGOCRIMP圧着工具は、圧着時にジョーに作用するハンドル圧力を制御するラチェット機構を備えています。工具のハンドルが完全に閉じられてダイが底に付くまで、ラチェットがロックされたままになります。この特長により、完全な圧着サイクルが達成され、作業者は一貫した高品質の圧着を繰り返し行うことができ、部分的な圧着を防止できます。調整ホイールを使用してラチェットを調整することができます。緊急ラチェットリリース機能により、必要に応じて圧着作業の途中でもハンドルを開くことができます。

• 耐久性の高い高炭素鋼
• 特別に強化されたビボットピン
• 完全な圧着サイクルを実現するラチェット制御
• 緊急ラチェット解放
• ラチェット調整ホイール
• 柔軟性に優れコストを節約できるStandard Die Envelope (SDE)
• あらゆるタイプの交換式ダイに対応
• 角度付きヘッド及び人間工学に基づいたハンドルによる快適な使い心地

SDE技術の優れた汎用性により、ERGOCRIMP工具をベンチから生産現場へ持って行ったり、現場で使用することができます。用途には、産業、商業、公的機関用途での研究開発プロトタイピング、ネットワークアプリケーション、現場での設置作業、オンサイト修理などがあります。

ダイは含まれますか?
いいえ、ダイアセンブリを別途購入する必要があります。代表品番168-0557、876-2355、876-2113、876-2071を参照してください。ダイには、適切なロケータアセンブリが付属しています。