強制ガイド式リレーとは?
強制ガイド式リレーは、機械の制御システムの安全関連部に使用されてリレーです。接点の切り替えというリレー本来の目的に加えて、自身の接点が溶着するなどの故障が発生した場合にそれを検知して機械を安全に停止させることができます。通常、セーフティカーテンや安全インターロックスイッチ、緊急停止スイッチと組み合わせて安全回路内で使用されます。
強制ガイド式リレーの構造と動作
強制ガイド式リレーは、NO接点(常時開)とNC(常時閉)接点の2種類の接点を持ちます。NO接点とNC接点は壁で仕切られ、互いに絶縁されていますが、リンク機構(ガイド)によって機械的につながっており、電磁石への電圧の有無に応じてNO接点とNC接点が連動する仕組みになっています。実際の挙動は、電磁石に電圧を印加していない状態では、NO接点はオフ、NC接点はオンです。電磁石に電圧を印加すると、NO接点はオン、NC接点はオフになります。
そのため、NO接点が閉じているときは、NC接点は必ず開いています。NO接点は溶着時、NC接点は開状態で保持されますので、その動作に基づいて異常を発見できます。