アイボルトは、 リフト用リングとも呼ばれ、 一方の端が輪になっているボルトです。アイボルトには、構造体にねじ止めされたねじ山付きシャンク又はロッドが付いています。 ボルトを固定したら、 ロープやケーブルを、輪(アイ)に固定することや、輪に通すことができます。 ヘビーデューティのアイボルトは、高荷重を吊り上げるためのリギングに使用することができます。 小さなアイボルトはワイヤの張りの調整、 積み荷の固定やその他の非耐力用途に使用できます。
アイボルトの種類
- 鍛造:これらのアイボルトは、成形品ではなく一体成形品として鍛造されており、アイボルトとショルダーが連続しています。 この設計により、重荷重で使用することができます。
- 平形又は標準:これらのアイボルトは、垂直荷重にのみ使用され、角度吊りには推奨されません。 また、タイダウンとともに使用して荷物を固定したり、ワイヤガイドとして使用することもできます
- 襟付き:襟付きまたはは肩付きアイボルトは、全ねじで襟部またはは肩部で補強されています。 取り付け時に肩部が取り付け面にぴったりと合わさり、アイボルトの基部が安定して曲がりや変形が防止されます。 この設計により、これらのアイボルトは最大 45 ° の角度荷重に使用できます
- 商業用または定格荷重:このアイボルトは、ロープやケーブルを柱に固定するなどの軽量な非耐力用途で使用するように設計されていて、物体を吊り上げたり、吊り下げたりするのには使用しません。 定格荷重アイボルトには、通常、アイボルト本体にはエンボス刻印で作業荷重制限( WLL )、 バッチ番号およびスレッドサイズが示されています。
- 機械:機械用アイボルトは、肩付鍛造品で、高保持力のねじ部を備えています。 このアイボルトは、ヘビーデューティ設計で、高い仕様および規格に基づいて製造されています。 用途には、リギング用途の接続ポイントや、 肩付きの設計により、 角度を付けるのに使用できます。
- スイベル:スイベルアイボルトは 360 ° 回転します。 また、ボルトの輪も回転するため、柔軟に取り付けることができます。 スイベルアイボルトは重荷重用途で使用され、さまざまな角度で持ち上げるように設計されています。
アイボルトは亜鉛メッキすることや、 陽極酸化処理またはめっき処理により腐食を防止できます。 最も一般的な材質は、耐腐食性を備えたステンレススチールで、屋外や船舶用途などの海洋用途、およびオイル、 ガスまたは風力エネルギー分野での使用に適しています。