流量センサ又は流量インジケータは、通過する液体、 気体又は蒸気の量を測定するために使用される流量計です。流量ゲージや液体メータとも呼ばれています。流量センサは、時間測定ユニット(設定された期間の流量を測定)又は通過した媒体を連続的に測定する総合流量計として使用できます。
流量センサは、一次媒体接続装置、 トランスデューサ及びトランスミッタで構成されています。トランスデューサは、一次装置を通過する流体を感知します。トランスミッタは、未処理のトランスデューサ信号から出力信号を生成します。
流量センサの種類
パドルホイール式流量センサ又はタービン: 最も一般的なタイプの流量センサの1つです。センサは、パドルを備えたパイプに接続されており、 液体が通過するとパドルホイールが回転して、一次装置によって速度が計算されます。このシンプルな構造はコンパクトで、大容量の測定を実行できます。短所は、目詰まりが発生し、軸方向の摩耗に対処するためにメンテナンスが必要な点です。メンテナンスを行わないと、パドルの交換が必要になります。
面積式流量センサ(別名Rotaflowメータ): テーパーチューブとフロート設計で識別されます。低コスト、 シンプルさ、 低圧力降下、リニア出力などの特長により、気体や液体の流量測定に最も広く使用されています。
磁気誘導センサ: このタイプのセンサは、 体積流量、 使用量、中温度の3つのプロセスカテゴリを検出します。
流量センサの用途
各タイプの流量センサには、それぞれ固有の用途及び設置に関する制約があります。すべての流量計に適合するものはありません。適切な流量計を選択するには、 テクノロジーではなく、用途を目安にしてください。テクノロジーの多くは、さまざまな用途でうまく機能します。用途に基づくことで、テクノロジーを用途に適合させるのではなく、精度、 コスト、 耐久性、信頼性 に基づいてテクノロジーを選択できます。主な用途には、次のようなものがあります。
- 上下水道処理
- 冷却システム
- 産業用洗浄システム
- 灌漑
考慮事項:
- 測定対象の流体は何で、 水でない場合、粘度はどのくらいか?
- 速度の測定か、総流量か?
- 表示するか、信号を出力するか?
- 流量、 圧力、プロセス温度の最小値と最大値はどれほどか?