編組線は、複数の素線を束ねて編組し、平らな形状に成型したものです。編組線は柔軟性に優れており、機器の振動を吸収するため、可動部の取り付けや電気機器の接続部、アース線などに適しています。また、耐摩擦性や耐熱性にも優れており、電線の断線などのリスクから電線を保護します。
編組線には通常、細い軟銅線が素線として使用されます。一般的には、スズメッキ軟銅線を使用した編組線と裸軟銅線を使用した編組線の2種類があります。
編組線の特長
- 組立や設置作業の効率が向上します。
- 表面積が広いため、放熱効果に優れます。
- フラットな形状なので、省スペースで配線が可能です。
- ジャケット(外被)付きの平編銅線もあります。
用途
- 自動車のアース線として使用されます。
- ロボットやFA(Factory Automation)のリード線として利用されます。
- バスダクトに使用される導体として使用されます。
- 蓄電池リード線や電解槽用リード線として使用されます。
- 大電流が必要な各種の用途に使用されます。
- スピーカーケーブルとして使用されます。
- 溶接機や放電加工機(形彫り放電やワイヤ放電など)の大電流導体として使用されます。