ラインインターフェイスIC (集積回路)は、コンピュータシステムとの間で送受信される通信を管理するために製造された半導体デバイスです。このタイプのインターフェイスICは、イーサネットポートなどのコンピュータシステムユニットの通信回路内で広く使用されています。
ラインインターフェイスICの種類
この幅広く取り揃えた半導体インターフェイスICには、次のようなさまざまな動作機能があります。
差動ラインドライバ - 差動ラインドライバは、アナログ信号、 音声などを、 ノイズを最小限に抑えながら長距離伝送するための電気装置です。同じ電気信号を2つの異なる信号として、 それぞれ固有の導線で送信します。導線には、基板上のトレース、又はより線ワイヤを使用します。
1本のワイヤとアースの間の電位差(電流の一般的なリターンパス)ではなく、2つの信号間の電圧により、 受信回路の応答が促されます。差動ラインドライバは、受信回路によってワイヤ間の電位差が検出されると、電磁ノイズの影響が小さくなります。
ラインドライバ - このICの主な動作機能は、伝送ラインなどの負荷を駆動することです。出力インピーダンスは、伝送ラインの出力インピーダンスと整合させることができます。ラインドライバICをデジタルシステム内で使用すると、ケーブルを介してデジタル信号の通信ができます。
差動ラインレシーバ - 差動ラインレシーバは、差動電圧信号を標準的なロジック信号に変換できるICです。多くの場合、差動電圧ドライバと組み合わせてトランシーバが形成されます。
ライントランシーバ - トランシーバは、電子機器内で使用されるICです。送信機から、 チャンネルインターコネクトを通じて 反対側のレシーバに信号を送信できるようにします。
ライントランスミッタ - トランスミッタICは、信号処理や産業用途で使用されるマルチポイントデータ伝送用に設計されています。
ラインインターフェイスICの用途
このタイプのインターフェイスICは、次のような幅広い用途に使用されています。
- LEDディスプレイ
- ネットワークスイッチ
- 通信インフラストラクチャ
- 信号処理
- ダイナミックレンジプロセッサ
- デジタルエフェクトプロセッサ