アナログ乗算器・除算器

アナログ乗算器・除算器（Analog Muitiplier / Analog Divider）は、2つ以上の独立した入力電圧又は入力電流から、それらの積を出力として生成する回路です。アナログ乗算器の1つの入力が定常電圧の場合、2番目の入力の信号は固定された入力のレベルに比例して縮小拡大されます。その場合、アナログ乗算器は電圧制御増幅器として使用することができます。。

アナログ乗算器・除算器の用途

アナログ乗算器・除算器は、乗算と除算に加えて、二乗、平方根、変調関数などの演算も行うことができます。さまざまな電子回路や電子設計に使用されています。最も一般的な用途としては、次のようなものがあります。

• 産業用制御システム
• レーダー
• 信号処理
• 周波数混合器
• 計測器
• 変調器 / 復調器
• 電圧制御発振器（VCO）/ 電圧制御フィルタ

アナログ乗算器・除算器の種類

アナログ乗算器の主な違いは、使用する象限数（1、2、4象限）です。1象限と2象限の乗算器は回路が単純なので、4象限が必要ない場合はデフォルトになります。

• 一象限アナログ乗算器 - 信号の極性が1つ（正又は負）だけの場合に使用されます。
• 二象限アナログ乗算器 - 1つがユニポーラ信号で、もう1つの信号がいずれかの極性である場合に使用されます。
• 四象限アナログ乗算器 - ギルバートセルとも呼ばれ、入力と出力が正負に振れる乗算器です。