RF検出器は、無線周波数信号の測定に使用されるRF計測器です。RFとは「Radio Frequency」の略称で、無線通信に使われる周波数範囲の電波のことです。日本語では「高周波」とも呼ばれます。通常、10kHzから十数GHzの範囲の信号を指しますが、場合によってはより広い範囲を含むこともあります。
RF検出器には大きく2つのタイプがあります。
RF検出器には3つの一般的な出力極性があります。
RF検出器には、測定された信号の平均やRMS振幅ではなく、信号のピーク振幅を表示するなど、さまざまな目的に応じたバリエーションが存在します。
測定するRF信号の種類は、使用するRF検出器の選択において最も重要な要素です。一般的な電力測定や制御の用途では、対数型の検出器が便利です。また、パルス型のRF信号の場合は、応答時間が速い対数型が最適です。信号の波高率(波形の計測値、信号のRMS値に対するピーク値の比率)が高い場合や波高率が変動する用途では、RMS型が適しています。