Molex 圧着工具 MLXコネクター 207129シリーズ 63811-6800

端子に圧着工具を使用する場合、2つの圧着が同時に行われます。1つは導体と端子間の電気接続です。もう1つは、振動と張力に対するストレインリリーフを提供する絶縁圧着です。電気接続は、ワイヤストランドと端末の間に空隙がない、気密接続にすることが重要です。空隙があると、腐食が発生して抵抗と加熱が発生し、電気接続に損傷が発生する可能性があります。良質の圧着工具を使用することにより、完全な気密性の圧着を実現でき、電気接続と絶縁の将来の劣化を防止することができます。

MolexのPremiumGrade手動圧着工具は、高品質の材料を用い、精密設計の圧着プロファイルにより精度の高い端子の圧着が可能です。このPremiumGrade圧着工具は、50000サイクル以上のテストが行われています。この工具の手入れや保守を行うと、耐用期間中ずっと最高の品質で圧着を行えます。この圧着工具は、予圧力調整機能付きの2本のソフトグリップハンドル、ラチェット機構、ダイアセンブリ、端子ロケータで構成されています。この手動圧着工具は、てこ比に優れ、エルゴノミック設計のソフトグリップハンドルと相俟って、使いやすい製品になっています。

このラチェットは、一定の加圧力に設定済みで、ハンドルが完全に閉じてダイが底に付くまでロックされたままになります。圧着サイクルが完了するまで、ハンドルを開くことはできず、中途半端な圧着を防止することができます。圧着サイクルが完了すると、ばねでハンドルが開きます。ラチェットにより、一貫した質の高い圧着を繰り返し行えるようになります。ジャミングや端子の誤配置が発生した場合は、緊急ラチェットリリースレバーにより、ハンドルを簡単に開くことができます。

時間が経つにつれて、ハンドルのプリセット加圧力の調整が必要になる場合があります。この調整は、設定ホイール使用して行います。時計回りに回すと、ハンドルの加圧力を大きくし、反時計回りに回すと、ハンドルの加圧力を小さくすることができます。

このPremiumGrade手動圧着工具は、使いやすい端子ロケータとワイヤストッパを備えていえます。これらにより、圧着処理中に端子を正確に配置し、しっかり保持することができます。ロケータを開いて圧着工具から離せるため、ロケータの適切なサイズのネストに端子を装填できます。ロケータを元に戻すと、端子が正しい圧着位置に配置されます。被覆除去済みワイヤを、端子を通してワイヤストップまで挿入すると、圧着を続行することができます。

この手動圧着工具のダイとロケータは、パワー圧着ヘッド(Molex品番63816-0300)で使用することができます。この圧着ヘッドは、バッテリ駆動の圧着工具(Molex品番63816-0200や63816-0250)に接続されます。

• 高品質素材製
• 精密設計の圧着プロファイル
• 50000サイクル以上の長いサービス寿命
• 使いやすいてこ比
• ラチェット機構により、完全な圧着サイクルを実現
• 緊急ラチェット解放
• ロケータとワイヤストッパで、端子を正確に配置可能
• ハンドルの加圧力を調整可能
• 使い心地のよい、人間工学に基づく設計のハンドル
• ロケータとダイはバッテリ駆動の工具で使用可能
• IPC/WHMA A-620クラス2準拠

このPremiumGrade手動圧着工具は、少量の用途や現場修理用途向けに設計されています。この圧着工具は、IPC/WHMA A-620クラス 2にも準拠しています。IPC/WHMA A-620規格では、圧着、機械的な固定、はんだ付けによる相互接続の許容基準について説明しています。クラス2は、コンピュータ、コピー機、プリンタ、一般生産設備などのサービス電子製品を対象としています。

この圧着工具に対応する端子は？
このハンド圧着工具は、モレックスのルーズピースMLX圧着端子用で、電線サイズ範囲は20 AWG～14 AWGです

この圧着工具のスペアはありますか？

修理キット - 在庫番号822-7672

Molex手動圧着工具