Molex 圧着工具 圧着端子 圧着工具 PremiumGradeシリーズ 63819-0100

端子に圧着工具を使用する場合、2つの圧着が同時に行われます。1つは導体と端子の間の電気的接続です。もう1つは、振動と張力に対するストレインリリーフとなる絶縁圧着です。電気的接続は、ワイヤと端子の間に空隙がない、気密接続にすることが重要です。隙間があると、腐食によって抵抗や過剰な熱が生じ、電気的接続を損なうおそれがあります。良質の圧着工具を使用することにより、完全な気密性の圧着を実現でき、将来における電気接続と絶縁の劣化を防止することができます。

Molexのプレミアムグレード手動圧着工具は、高品質の材質を使用し、高精度の圧着ができるようになっています。このプレミアムグレード圧着工具は、50000回以上のテストが行われています。この工具は手入れや保守を行うことにより、耐用期間中ずっと最高の仕様を満たした圧着を行えます。この圧着工具は、人間工学に基づいて設計された、圧力調整機能付きのソフトグリップハンドル2つ、ラチェット機構、ダイアセンブリ、端子ロケータで構成されています。

このラチェットは、あらかじめ一定の圧力を設定済みです。ハンドルが完全に閉じてダイスが噛みあうまで、ロックされたままになります。圧着サイクルが完了するまで、ハンドルを開くことはできず、不完全な圧着を防止することができます。サイクルが完了すると、スプリングでハンドルが開きます。ラチェットにより、一貫した高精度の圧着を繰り返し行えます。ジャミングや端子の誤配置が発生した場合は、緊急ラチェットリリースレバーにより、ハンドルを簡単に開くことができます。

経年変化によって、ハンドルのプリセット加圧力の調整が必要になる場合があります。設定ホイールにより調整を行います。反時計回りに回すと、ハンドルの加圧力を大きくし、時計回りに回すと、ハンドルの加圧力を小さくすることができます。

このプレミアムグレード手動圧着工具は、使いやすい端子ロケータとワイヤストッパを備えていえます。これらにより、圧着処理中に端子を正確に配置し、しっかり保持することができます。ロケータは、圧着ダイと、ロケータの末端にある正しいサイズのネストに挿入された端子の間に押し込まれます。ロケータのボタンを離すと、圧着用の端子が正しく配置されます。被覆を剥いたワイヤは、端子を通してワイヤストップまで挿入し、圧着を行います。

このプレミアムグレード手動圧着工具は、ロケータを取り外して工具の上側と下側を逆にすれば、右利き用から左利き用にすることができます。

高品質の素材を使用
50000回以上の長いサービス寿命
ラチェット機構により、完全な圧着サイクルを実現
緊急ラチェットリリース
ロケータとワイヤストッパにより、端子を正確に配置可能
ハンドルの加圧力を調整可能
人人間工学に基づいたハンドルで快適な使い心地
右利き、左利きのどちらにも対応
IPC / WHMA A-620クラス2に準拠

このプレミアムグレード手動圧着工具は、少量生産や現場修理向けに設計されています。また、この圧着工具はIPC/WHMA A-620クラス2に準拠しています。IPC/WHMA A-620規格は、圧着、機械的な固定、はんだ付けによる相互接続の許容基準について記述しています。クラス2は、コンピュータ、コピー機、プリンタ、一般生産設備などのサービス電子製品を対象としています。

この圧着工具に対応する端子は？
このプレミアムグレード手動圧着工具は、ワイヤサイズが30 → 24 AWGのMolexの Milli-Grid、MicroBlade 圧着端子に対応しています。

この圧着工具用のスペアはありますか？
はい、次のスペアが用意されています。
ロケータアセンブリ - 品番 173-9630
リターンスプリング - 品番 173-9645
ラチェットスプリング - 品番 173-9646

Molex手動圧着工具