温調器・温度コントローラーとは?
温調器(温度コントローラ)は、測定温度と設定温度を比較して、温度を制御するためのプロセス制御装置です。温度調節器(調節計)とも呼ばれています。通常、制御対象の温度を検知するために、温度センサ(熱電対、サーミスタ、白金測温抵抗体など)からの入力情報を受け取り、目標温度と比較演算した操作量をファンやヒーターなどの温度を調節する機器に出力します。
温調器の種類
温度コントローラは制御方式によって分類すると、基本的にON/OFF制御とPID制御の2種類があります。
- ON/OFF制御‐ 設定値を境にしてON、OFFを繰り返し、温度を一定に保つ制御方式です。温度が設定値を上下に超えた場合のみ、出力が切り替わります。
- PID制御‐ 比例、積分、微分の動作を組み合わせたものです。比例動作でハンチングのない滑らかな制御を行い、積分動作でオフセットを自動補正し、微分動作で外乱への応答を早くすることができます。
温調器の用途
温度コントローラは、通常温度を一定に保つのを目的として用いられます。エアコンや水温調整器、給湯器などの家庭用製品から、屋外貯蔵タンクの保温など工業プロセスでの温度制御に至るまで、幅広い用途で使用されています。