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    乾電池

    乾電池は、電解液を金属容器に封入し、携帯や取り扱に優れた一次電池です。乾電池は基本的に充電ができず、放電後には電池の交換が必要になります。寸法・電圧などは国際電気標準会議のIEC 60086(JISでは C8500)で規格化されています。乾電池には、通称単1形-単5形、9V形などと呼ばれる乾電池があります。小型の乾電池は「ボタン電池」と呼ばれます。


    乾電池の種類:


    乾電池の種類には、主にマンガン乾電池とアルカリ乾電池があります。


    マンガン乾電池


    マンガン乾電池は、中心に集電体と呼ばれる炭素棒があり、正極活物質に二酸化マンガン、負極活物質に亜鉛を充填し、電解液に塩化亜鉛や塩化アンモニウムを使用した一次電池です。置き時計、掛け時計、インターフォン、懐中電灯、ペンライトなど小さな電力で動く電気機器に向きます。


    アルカリ乾電池


    アルカリ乾電池は、集電体にメッキ処理が施された真鍮棒が使用され、正極活物質に二酸化マンガン、負極活物質に亜鉛、電解液に苛性アルカリを使用した一次電池です。アルカリ乾電池は、マンガン乾電池よりも高出力で、瞬時に大出力が必要なカメラのストロボや、モーター等の回転機械の駆動用に適している乾電池です。


    乾電池の規格:


    乾電池規格の命名基準(型式)は、「直列した電池の数」、「電池系記号」、「形状記号」、「直径記号 / 高さ(厚み)記号」、「追加記号」で構成されています。


    電池系記号について、以下の文字で記載されています。



    • なし – マンガン乾電池

    • L – アルカリマンガン乾電池

    • C – 二酸化マンガンリチウム電池

    • P – 空気亜鉛電池

    • F – 二硫化鉄リチウム乾電池

    • S – 酸化銀電池

    • Z – ニッケル乾電池


    形状記号について、以下の文字で記載されています。



    • R – 丸型

    • F – フラット

    • S – 角型


    注意事項:


    乾電池は、新しいものと古いものを同時使用すると、過放電状態になり、液漏れ、破裂などを引き起こす危険性があります。