ベアリングヒーター(Bearing Heater)は、ベアリングを焼き嵌めをする際に使用する電動工具です。「環状金属焼ばめ装置」とも呼ばれています。
ベアリングヒーターの原理
ベアリングヒーターの用途である「焼き嵌め」は、ベアリングを取り付ける機器の軸とベアリングの穴を嵌め合う方法の一つです。ベアリングやリング類の内輪を誘導電流によって素早く均一に加熱し、内輪系を熱膨張によって拡大させ、スムーズに挿入させます。最後にベアリングを冷却させることで、膨張した穴は元のサイズに収縮し、軸に固着させることができます。
ベアリングヒーターの特長
- 素早く適切な焼き嵌め - ベアリングヒーターは素早く・均一に・不純物の入らない加熱を短時間で実現します。
- 作業効率の向上 - ベアリングヒーターはベアリングを円錐部に乗せるだけでバーにかける必要がないので、作業効率が改善されます。
- 高い安全性 - 従来の焼き嵌め方法であるバーナー、オイルバズと比べ、ベアリングヒーターは火や油を使わないので、高い安全性を有しています。
- ベアリング以外にも対応 - ベアリング以外の軸受、ギアやカップリングなどの環状金属の焼き嵌めにも応用できます。
- 便利な機能を装備 - 一部のベアリングヒーターは過加熱防止、温度保持、自動消磁(脱磁)などの機能を備えています。