配線用遮断器 (MCCB)

配線用遮断器（MCCB）は、電路を遮断するための装置です。異常電流や過電流が発生した場合、MCCBは回路を遮断して電線を保護し、負荷を回避することができます。故障が解消したら、MCCBをリセット（手動または自動）して通常の電力供給を回復させることができます。

MCBとMCCBの違い

MCB（Miniature Circuit Breaker）とMCCB（Molded Case Circuit Breaker）の違いは容量です。MCBの定格は通常100アンペア未満であり、遮断能力は18,000アンペア未満です。そのため、低容量の回路に対応しており、トリップ特性の調整ができない場合があります。

一方、MCCBは高負荷向けに設計されており、調整可能なトリップ特性を持っています。MCCBの出力容量は通常、最大2,500アンペアから最小10アンペアまで様々です。また、MCCBの遮断能力は約10,000アンペアから200,000アンペアになります。

用途

配線用遮断器（MCCB）は、店舗、オフィスビル、ホテル、スタジアムなど、さまざまな用途で使用されています。これらの施設では、電力供給を管理し、過電流や異常電流による損傷や事故を防ぐためにMCCBが必要です。