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    ローラチェーンリンク

    ローラーチェーンリンクは、ローラーチェーンを構成する個々の部品です。欧州規格と米国規格(ANSI)の両方のタイプがあり、 さまざまなピッチサイズに対応しています。ローラーチェーンリンクは、次の部品で構成されています。

    • ローラーリンク - この完全なアセンブリは、2個のブッシュが圧入された2枚の内部プレートで構成されています。各ブッシュは、自由に回転するローラーに囲まれています。こうしたローラーは、個々が隣り合う形でピンリンクにより保持されます。
    • ピンリンク - 2枚の外部プレートです。 1枚目のプレートには、リベットで2本のピンが留められています。これらのピンは、隣接するローラーリンクブッシュの内側に挿入され、次に2枚目の外部プレートがピンに圧入され、所定の位置にリベットで留められます。このタイプのリンクであれば、最適な安全性が確保されます。

    ピンリンクの連結

    ピンリンクは、ローラーチェーンの両端の連結に使用されます。この連結ピンリンクは、2本のピンが付いた外部プレートと、個別に取り付ける連結プレートで構成されています。2本のピンは、隣接するローラーリンクブッシュの内側に挿入します。連結ピンリンクには、次の3種類があります。

    • スプリングクリップタイプ - 連結プレートは、クリップで固定します。このクリップは、最後までスライドすることで、ピンの端に切り込まれた溝にはまり込みます。
    • コッター / 割りピンタイプ - 連結プレートは、各連結ピンの端にコッターピン(又は割りピン)を挿入して固定します。この2つの方法では、「動きばめ」が形成されます。この場合、組み立て時にピンと穴の間に常にすき間が形成されます。
    • 圧入タイプ - 連結プレートをピンに圧入して、コッターピン又は割りピンで固定します。このタイプの連結リンクは、ANSIシリーズのデタッチャブルチェーンに対応した標準連結リンクです。また、高速又は過酷な用途で使用されるリベットチェーンでも使用できます。この方法では、ピンを穴に挿入したときに摩擦又は干渉が生じて締まりばめが形成されます。

    オフセットピンリンク

    このリンクは、ローラーリンクとピンリンクを組み合わせたリンクです。2枚のオフセットプレート、ブッシュ、可動ピンで構成されています。可動ピンは、コッターピン又は割りピンで所定の位置に固定されます。チェーンの長さが奇数のピッチとなっており、1ピッチ単位でチェーンの長さを増減する場合に、このリンクを使用します。ただし、この方法はお勧めできません。このタイプのリンクは、1個のオフセットと1個のローラーリンクで構成される2ピッチのオフセットリンクとしても使用できます。

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