フィルムコンデンサとは?
フィルムコンデンサ(フィルムキャパシタ)とは、誘電体としてプラスチックフィルムを用いたコンデンサです。部品の名称ですが日本語ではキャパシターとコンデンサーの2つの用語が用いられているので、「フィルムキャパシタ」とも呼ばれます。
フィルムコンデンサの種類と特徴
フィルムコンデンサは、内部電極の形成法の違いにより金属箔電極型と蒸着(メタライズド)電極型に大別され、構造の違いにより巻回型と積層型、誘導型と無誘導型などに分けられます。また、フィルムコンデンサの誘電体として、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PPS(ポリフェニレンスルファイド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)などのプラスチックフィルムが使われています。PETフィルムコンデンサは、別名「マイラーコンデンサ」とも呼ばれており、最も一般的なコンデンサです。
フィルムコンデンサは以下の特徴があります。
- 無極性
- 高い周波特性(低ESR)
- 優れた温度特性(温度による静電容量の変化率が小さい)
- 静電容量の高精度対応可能
- 高い絶縁抵抗
- 長寿命
フィルムコンデンサの用途
フィルムコンデンサはコンシューマ製品から産業機器まで様々な製品で使用されています。民生品では、冷蔵庫などの家電機器やカーナビ・カーオーディオ・ETCといった車内搭載電子機器等に使われており、産業機器の例としては、パワーエレクトロニクス機器などに使われています。
フィルムコンデンサのメーカー
RSでは、RS PROをはじめ、パナソニック、ニチコン、TDK、指月電機、WIMA、日本ケミコン、日精電機などのフィルムコンデンサ製品を豊富に取り揃えています。
コンデンサの静電容量単位や標準数列の読み方などの詳細については、コンデンサガイドページをご参照ください。