ログアンプとは、入力電圧に対して対数(Log)となる出力を行う増幅器(アンプ)です。「対数アンプ」、「対数増幅器」とも言います。また、ログアンプで圧縮した信号を元に戻すアンプはアンチログアンプ(逆対数アンプ)と呼ばれます。
ログアンプは非線形のアナログアンプで、入力信号又は信号のエンベロープの対数となる出力を生成します。大きなダイナミックレンジの入力信号を圧縮して、振幅レンジが固定化された出力信号に変換します。これは、低レベル入力信号に高ゲインを提供し、高レベル信号に漸進的に低ゲインを提供することで実現します。
ログアンプには主にマルチステージログアンプとDCログアンプの2種類の構成があります。
ログアンプはダイナミックレンジの広範な信号を効率よく処理し、電子システム内の信号範囲を圧縮する機能があるため、高速電子回路で一般的に使用されています。映像、光ファイバー、医療(血液分析装置)、科学(材料分析)、ワイヤレスシステムなどにも幅広く使われています。