アナログのオーディオとビデオをデジタル信号に変換してから元に戻すには、 オーディオ / ビデオのエンコーダ及びデコーダが必要です。「コーデック」という用語は「コーダ」と「デコーダ」という語を組み合わせたものです。 IC (集積チップ)には、デジタル-アナログコンバータ(DAC)とアナログ-デジタルコンバータ(ADC)の両方が搭載されています。
オーディオのエンコーダチップとデコーダチップは通常、オーディオ入出力を備えたサウンドカードで使用されます。 つまり、音声のキャプチャとスピーカー再生の両方に使用できます。ビデオのエンコーダ / デコーダは、デジタルビデオデータをアナログビデオデータに変換し、またその逆方向の変換を行う高品質のコンバータです。
オーディオのエンコーダ及びデコーダは、最初にアナログソースをデジタル化します。これを達成するために電圧レベルはバイナリ表現に変換されます。 これを、一般にパルスコード変調 又はPCMといいます。このデジタル信号を聞くには、 アナログに変換し直す必要があります。内蔵チップのデジタル-アナログコンバータが、このデータ変換を処理します。
ビデオエンコーダのビデオ信号は圧縮形式に変換され、デコーダは圧縮されたビデオを非圧縮形式に変換します。業界標準のH.264コーデックはビデオエンコーダで使用され、未処理のコンテンツデータを最大で1,000分の1まで縮小できます。
オーディオのエンコーダチップとデコーダチップには、次のようなさまざまな用途があります。
ビデオのエンコーダとデコーダチップは、CCTV機器で広く使用されています。 これにより、ネットワークビデオの利点を活用できるため、 アナログCCTVカメラや同軸ケーブルなど、既存のアナログ機器を廃棄する必要はありません。