リアルタイムクロック・RTC
リアルタイムクロック(RTC、Real Time Clock)ICは、実世界の時間を追跡管理するための集積回路です。主にカレンダー機能を持つ組み込み機器で使用されます。リアルタイムクロックは独立したエンジンを持ち、ボタン電池などを使用しているため、本体の電源を切っても時間を継続的に追跡し、長い時間が経過しても正確な時刻を表示することができます。
リアルタイムクロック(RTC)の仕組み
リアルタイムクロックは、基本的には水晶振動子、発振回路、およびその他の周辺回路で構成されています。水晶振動子はクォーツと呼ばれるもので、電圧を印加すると固有の周波数で振動する性質を持っています。この振動を発振回路でクロック信号に変換し、ディスプレイ上で時刻表示を行う仕組みとなります。CPUのクロック用には数MHzから数十MHz程度の水晶振動子が一般的ですが、1秒ごとのクロック生成には時計用の32.768kHzの水晶振動子が広く使用されています。
リアルタイムクロックは通常、「西暦」「月日」「時」「分」「秒」といった形式で時刻を表示しますが、一部の製品では「曜日」や「ミリ秒」も表示することがあります。
リアルタイムクロックの特長
- 低消費電力 - リアルタイムクロックの消費電力は非常に低く、小さなボタン電池でも数年間時刻を維持することが可能です。
- 安定した周波数 - 水晶振動子は比較的に周波数温度特性が優れており、周囲の温度変化に対しても周波数が安定しています。
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