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    LPWA

    LPWAとは「Low Power Wide Area」の略で、低消費電力で長距離のデータ通信を行う為の無線通信技術の総称です。LPWAN(Low Power Wide Area Network)とも呼ばれます。5Gを始めとして次世代の通信方式はいくつかありますが、LPWAは他の通信方式と比べて低消費電力なので、IoT/M2Mに適しているため、これらの分野の通信に広く利用されています。

    種類と比較

    LPWAは無線周波数帯の違いとライセンスの要・不要によって、アンライセンスバンドとライセンスバンドに分けられます。

    アンライセンスバンド

    アンライセンスバンドは特定小電力無線とも呼ばれ、無線免許が不要です。主にノイズに強く長距離通信に適しています。以下の通信規格があります。

    • Sigfox:フランスSigfox社が提供する通信方式で、通信速度が上りが100bpsで下りが600bps程度であり、最長50kmの長距離通信が可能です。
    • LoRaWAN:米 LoRa Allianceが策定した通信規格で、通信速度が上りと下りともに0.3〜50kbpsほど、通信距離が約10〜20kmです。
    • Wi-SUN:Wi-SUN Allianceが推進している通信規格で、通信速度が最大300kbpsと他の方式と比較して速いです。
    • ELTRES:ソニーが独自に開発したLPWAの通信規格で、通信距離が100km以上と非常に長いのが特徴です。
    • ZETA:ZiFiSense社が提唱し、ZETA Allianceが推進している通信規格で、通信速度が上下ともに100bps~50Kbps、低消費電力ながら伝送距離2~10km程度の長距離伝送が可能です。

    ライセンスバンド

    ライセンスバンドは、無線免許が必要な通信方式で、干渉が起こりにくいのが特徴です。またアンライセンス系と比較してセキュリティ強度が高い。以下の通信規格があります。

    • NB-IoT:帯域幅が狭い180kHz幅を利用して、通信速度が上り63kbps下り27kbpsで、通信距離が最大20km程度です。
    • LTE Cat.M1:3GPPで標準化されているIoT向けの狭帯域(1.08MHz)の通信方式で、通信速度が上り1Mbps下り0.8Mbps、広域な通信エリアと省電力性能が特徴です。

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