最近、新しい専門用語が次々に誕生しており、ついていくのがますます大変になってきています。IoT、Internet of
Things、Internet of Everythingなどと呼ばれる「モノのインターネット」。それから「スマート /
コネクテッド」系もたくさんあります。スマートホーム(Connected Home)、コネクテッドカー(Connected Car
)、コネクテッドセルフ(Connected Self)、それからスマートドッグ(Connected
Dog)、さらに、インダストリ4.0(Industrie 4.0)、スマートファクトリ(Smart
Factory)、産業用モノのインターネットのIIoT(Industrial Internet of Things)。
でも、IoTって何なのでしょう。これらの用語が意味するものはすべて違うのでしょうか。私たちにはどのような関係があるのでしょう?
IoTとは、簡単に言えば、インターネットなどのネットワークや他の機械につながっていて、人が操作しなくても自律的に機能するあらゆるモノのことです。そしてそれ以外の用語は、単にIoTでできることを表しています。ですから、「スマートホーム」とか「コネクテッドカー」などは、家や車が何らかの方法でネットワークにつながっているという、それだけの意味です。「インダストリ4.0」もまた然り。こちらはIoTの中でも地味なビジネス要素です。近年のさまざまな部品や無線通信プロトコルにより、こうした接続が可能になったことで、「スマート」な、つまり、自らを追跡、記録、表示、監視、調整することができる機器や機械を設計できるようになったのです。
それだけ?ええ、まさにそれだけです。ですから、こうした新しい用語におじけづく必要はありません。「モノのインターネット」とは、本当にそれくらいシンプルなのです。
というのは、消費者にとっての話ですが、私たちの生活を実際にシンプルにしてくれる「モノ」は、言うまでもなく、技術的なことができる誰かに作ってもらう必要があります。ここで活躍するのが電子・電気設計技術者(Design
Engineers)です。彼らは、私たちが考える絵空事を現実にしてくれる専門知識を持っています。宝くじに当たるような夢物語ではなく、彼らは確実に、私たちの生活をもっと簡単で便利にするたくさんのモノを設計し、作り上げることができるのです。
自宅がスマートホームだったらと想像してみてください。朝起きて2階の寝室から階段を降りてきたとき、キッチンが快適な温度に暖まっていて、お気に入りのコーヒーが入れたての香りを放っていたらいいと思いませんか?もっと嬉しいのは、車のキーやメガネ、こどもたちの靴などがどこにあるか、いつでも追跡できることです。出かける前に、あれがないこれがないと慌ただしく探し回る手間が省けます。そこまでなくても、せめてあなたが家に帰ったとき、鍵を取り出そうとして買い物袋をひっくり返すことなく、玄関の鍵が開いたり、ガレージのシャッターが上がってくれたりしたら助かりますよね?
これまでに何が変わり、今どんな風に実現しているのでしょうか。すでにゲーム、エンターテインメント、フィットネス、ヘルスケアの分野でコネクテッドデバイスの事例が多数あり、テクノロジが急速に発達しています。現在は、状況を検出してデータを送信する高度なセンサが以前よりも安価に手に入ります。このようなセンサをさまざまなワイヤレス技術に組み込めば、データ共有が可能になり、新しいコネクテッドの世界へと足を踏み入れる準備ができるのです。そこは、あらゆる物事を今よりもずっとスマートな方法で進められる世界。可能性は無限大です。