CANインターフェースICは、機器間の通信用に設計される半導体デバイスです。CANは、「Controller Area Network(コントローラエリアネットワーク)」の略で、シリアル通信プロトコルの一種です。CANバスは、マイクロコントローラと機器を接続する特殊な内部通信ネットワークで、ホストコンピュータなしで、メッセージベースのプロトコルを使用してお互いに通信することが可能です。
CAN通信を実現する上で必要な構成
CANコントローラ機能をマイコンに実装し、外付けのCANトランシーバを使用して、CAN通信を実現するのが最も一般的な構成となることが多いです。
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- CANコントローラは送受信用のバッファを複数個持っています。このバッファの数が少ないタイプのコントローラをBasicCAN、多いタイプをFullCANと言います。FullCANはBasicCANに比べ処理が早く、高速通信で使用されます。BasicCANはバッファが少ない分コストが削減できます。
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- CANトランシーバはCANコントローラを物理伝送媒体に接続します。通常、2つのコンポーネントは光学的又は磁気デカップリングにより電気的に絶縁されます。CANバスでの過電圧はCANトランシーバを破壊してもCANコントローラとホストは影響を受けません。
CANインターフェースICの用途
CANインターフェースは、小規模ネットワーク内の機器間の通信を容易にし、車載用途で広く使用されています。このデバイスは、医療機器業界やファクトリオートメーション にも利用されており、さまざまな分野で半導体関連の機械をサポートしています。