UARTは、Universal Asynchronous Receiver-Transmitter (ユニバーサル非同期レシーバ / トランスミッタ)の略です。シリアル通信インターフェイスの一種で、データバスを介してデータを送受信するように設計されています。これにより、2台の機器 (コンピュータなど)で、 有線接続を介してデータを転送します。UARTでは、送受信のバイトデータをシリアルビットストリームに変換します。非同期はシリアル通信の一種ですが、各端のインターフェイスで共通クロック信号による同期は行われません。
この特殊なUARTデバイスは、スタンドアロンの集積回路(IC)です。ただし、 マイクロコントローラ(MCU)に内蔵されているUARTもあります。 これは、通信に必要なワイヤが2本だけのためです。
UART IC (集積回路)は、電子機器の設計に組み込むことで、UART通信を可能にする半導体デバイスです。UARTは、電子機器のプロジェクトで普及している通信方式です。これにより、コンピュータハードウェアが他のモデムやシリアル機器と通信できるようになります。
UART ICを選択する場合は、 モデムの伝送速度の要件を満たしていることを確認してください。
UARTの構成要素
UARTの片側には、8本程度のデータラインと制御ピンがあります。UARTの反対側には、 送信(TX)と受信(RX)の2本のシリアルワイヤがあります。
UARTの用途
- マイクロコントローラベースの機器
- GPSレシーバ
- Bluetooth機器
- モデム
- ワイヤレス通信
通信規格
UARTは、機器間の信号を定義する通信規格に対応している場合があります。こうした規格には、RS-232、 RS-422、RS-485などがあります。
ボーレートとは
UARTボーレートとは、データが転送される速度のことで、毎秒のビット数(bit/s又はbps)で表されます。通信している機器間のボーレートは、両方とも同じである必要があります。