高所や危険な状況で作業する場合、作業員が工具を落とすと、下にいる作業員が負傷したり作業時間が削られたりするおそれがあります。
本来カラビナは、ロッククライミング、セーリング、登山などロープを使うスポーツで使用されてきましたが、現在では、カラビナはさまざまな状況で活用されています。建設、屋根葺き、メンテナンス、電気通信、工業全般など、さまざまな業界の用途に適しています。
工具用のストラップや工具ホルダーを作業員の腰に取り付け、カラビナを使用し、紐を工具にきつく巻きつけることで、工具を確実に固定できます。
カラビナは、アルミ、スチール、ナイロン、ステンレススチール、ポリエステル、プラスチックなど、さまざまな素材から作られています。要件に応じて、さまざまなサイズも用意されています。スプリング式のクリップ又はねじロックがあり、工具に簡単に取り付けることができます。
カラビナにはさまざまなタイプのものがあり、最もわかりやすい違いは形状とデザインです。それぞれが少しずつ異なる仕組みで動作します。最も基本的な形は楕円で、同じ重量の転送が可能です。D非対称形状は、オフセットDとも呼ばれ、最も強力で耐久性が高く、重量のほとんどがカラビナの背骨部分に転嫁されます。大半の登山家に愛用されています。D形のカラビナは口が大きく開くので、クリッピングが簡単です。洋なし型のHMSタイプは、最も簡単に使用できます。これは、HMSタイプが他のカラビナよりも大きくゲートを開くためで、HMSでは判別しやすいようにカラビナに印が付けられることもあります。
カラビナにはさまざまな種類のロック機構があり、一部は自動ロック又はセルフロッキングで、ゲートを閉じるとロックされます。他は手動ロックで、ねじロック又はねじゲートといいます。ユーザーはここで、スリーブをゲートに手動でねじ留めしてロックする必要があります。ロックなしのカラビナにはスプリング式のゲートがあり、開いた後元の位置にスナップして戻ります。