スリング(リフティングスリングともいいます)はウェビングの長さで、 クレーンやホイストなど、個別のリフト装置に荷重を取り付けるために使用するチェーンまたはロープです。 安全な持ち上げおよび移動や操作を、大型で 重くて扱いにくい形状の物体に対し行えます。 スリングは複数の方法で使用でき、スリングの容量を増やし、負荷をより効果的に支持することを可能にします。 リフティングスリングにはさまざまなスタイル、 用途と環境に応じた素材および負荷の制限があります。
すべての持ち上げ道具には、作業荷重と安全作業荷重の制限があります。
作業負荷 –試験済みの持ち上げ道具の限界です。持ち上げることができる最大量で、 それを越えると壊れます。
安全作業荷重 –製造元が規定した制限です。 持ち上げ道具の安全性と寿命を確保するために、この荷重制限を守る必要があります。
スリングの種類
ウェビングスリング - ポリエステル繊維の平らなストラップ。両端に環があり、次に対する耐性があります:オイル、 グリースおよびほとんどの酸。また水中でも強度を失いません。 色分けされており、 安全作業荷重制限を容易に識別できるようになっています。 さまざまな用途で使用可能で、 オフショア石油産業をはじめ、 貨物取り扱いおよび産業用途に適しています。
ワイヤロープスリング - このスリングは、ファイバーまたはスチールコアの周りにらせんパターンで個別のストランドを形成する複数のスチールワイヤで構成されています。 この構造により、 柔軟性と曲げ応力処理能力が備わります。ワイヤーロープの吊り上げスリングが広く普及しているのは、建設業、 自動車産業、 石油およびガス産業など、 さまざまな高荷重のものを伴う業界です。
チェーンスリング - このスリングは、非常に重くてかさばる荷物を定期的かつ反復的に持ち上げるのに使用できます。 強度および耐久性が高いことから鋳造所や製鉄所での使用が可能になっていますが、その理由雨として、腐食、 化学薬品よび UV 照射に強いことが挙げられます。 一方の端にフックが付いた一定の長さのチェーンで、さまざまな組み合わせを構成して 2 本掛け、 3 本掛けまたは 4 本掛けスリング使いが可能です。
ラウンドスリング - このエンドレス形ラウンドスリングには、外被覆で保護された、荷重に強い繊維やコア糸が使用されています。強力、 柔軟かつソフトで、 したがって、滑らかな表面や研磨された表面を傷から保護できます。 ウェブスリングと同様、 熱損傷の影響を受けやすいので、90 °Cを超える環境で使用しないでください。