ギヤヘッドとは?
ギヤヘッド(ギアヘッド)は、「減速機」、「変速機」とも呼ばれ、電動機の変速やトルクの調整のために使われる部品です。ギヤヘッドは、高トルクかつ低スピード(一般的には1,000rpm以下)が要求される場合でよく使用されています。ギヤヘッドを使えば、利用可能なトルクを拡大することができます。
ギヤヘッドの役割
ギヤヘッドは主にモーターの回転速度を変える変速機として、またトルクの増幅として使われました。モーターに可変速機能が付くと、ギヤヘッドは変速としてよりもトルクの調整が主な目的になりました。さらに、速度制御、位置制御が必要になってくるとステッピング、サーボモーターが普及し、ギヤヘッドはトルクの増幅と共に、対慣性力のアップ、ステッピングモーターの振動を抑える目的でも使われるようになりました。
ギヤヘッドの種類
ギヤヘッドは、平行軸タイプと直交軸タイプの3種類があります。主な違いはスペース的な問題です。
- 平行軸:モータ軸と平行に出力軸が配置され、全長部分のスペースが必要です。
- 直交軸:軸にモータを直角に設置でき、モータの幅の分だけで済みます。省スペース化に最適です。
- ウォーム形:ねじ歯車(ウォーム)とそれに合うはす歯(斜歯)歯車(ウォームホイール)を組み合わせた機構です。