セーフティライトカーテン

セーフティライトカーテンとは？

セーフティライトカーテンとは、防護扉のない出入口において、光線を使って人や物の侵入を検出し、機械に停止信号を送る安全装置の一種です（侵入検知）。また、危険なエリア内に作業者がいるかどうかを検出するためにも使用されます（存在検知）。この装置は「ライトカーテン」とも略されます。

セーフティライトカーテンの安全性能は、IEC61496-1/2に基づいて評価されます。ライトカーテンは危険な状態で故障しないよう、さまざまな要件が定められています。

セーフティライトカーテンの原理

セーフティライトカーテンは、主に光電センサ、筐体、リード線などで構成されます。

• 光電センサ：セーフティライトカーテンは光センサにヘルシー信号を送り、応答時間内に信号を受信できなければ回路故障とみなし、故障信号を送信して設備を停止させます。
• 筐体・エンクロージャ：筐体は光電や内部基板を保護するための外部カバーです。通常は金属や硬質な合成樹脂などが使用されます。
• リード線：リード線はセンサと外部制御機器を接続するための部品です。通常は多芯の移動ケーブルなどが使用されます。

セーフティライトカーテンの使用例

セーフティライトカーテンは、主に作業者の安全対策を目的として設置されます。特に自動化生産設備でよく利用されます。例えば、産業用ロボットの安全柵の開口部にライトカーテンを設置することで、安全柵の一部として使用することができます。産業用途以外では、人の出入りが頻繁で夜間の防犯が必要な博物館などでも使用されることがあります。