電磁ブレーキは、 電気機械式ブレーキ又はEMブレーキとも呼ばれており、 車両や機械など、高い速度やサイクル速度が求められる幅広い産業用途で使用されています。電磁ブレーキは通常、摩擦ディスク、 界磁コイル、 アーマチュア、シャフトに取り付け可能なハブなど、一連の部品で構成されています。この電動磁気ブレーキには、さまざまなサイズとタイプ(通電式、スプリング式など)があります。
電磁ブレーキの種類
- 通電式 - ブレーキの電磁力は、電源のオン / オフで制御され、 トルクは機械的に生成されます。コイルに電圧又は電流を印加すると、コイルが電磁石になり、 磁場が生成されるため、機械的抵抗(摩擦)が生じます。またトルクは、電流又は電圧で調整することもできます。
- スプリング式 - このタイプのブレーキでは、 電流又は電圧を印加できないときに、1個以上のスプリングを利用して、摩擦クランプ力が生成されます。このクランプ力は、圧力プレートを押すスプリングで生み出されます。このクランプ力により、 内部圧力プレートと外部カバープレートの間で摩擦円板が圧迫されます。
電磁ブレーキの用途
電磁的な接続に基づくブレーキは、クラッチとの組み合わせで利用されることが多く、次のようなさまざまな機械や産業機器で採用されています。
- コンベア駆動
- プリンタ
- エスカレータ
- 食品包装機械
- クレーン
- 踏切や駐車場のゲート