定電流ダイオード(CRD:Current Regulative Diode)は、加える電圧や負荷抵抗が変化しても、常に一定の電流を供給できます。一般的に定電流回路は部品の構成が複雑で設計も繁雑になりますが、定電流ダイオードを回路に組み込むだけで定電流特性を簡単に実現できます。
定電流ダイオードは一般的に1mAから15mAといった比較的小さな電流を流す場合に用いられますが、200mAといった比較的大きな電流を流すことができる定電流ダイオードもあります。ただし、駆動中の発熱には注意が必要です。
定電流ダイオードは、加える電圧や負荷抵抗の変化などの影響を受けにくい定電流回路を作れるので、LEDのように駆動中の電流値を一定にしたい様々な電子回路や電気機器に使用されています。