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    ディスクリート・ディスクリート半導体

    ディスクリートとは、単一目的のために使用される、単機能の半導体素子を指します。複数の半導体素子を1つのチップに搭載したICやLSIとは異なり、単一の半導体として1つの機能しか果たしません。情報・通信、車載・産業、発電・送電など、あらゆる分野で利用されています。


    ディスクリート・個別半導体の種類


    一般的に使用されているディスクリート半導体には、以下のようなものがあります。


    サイリスタ


    ‐シリコン整流素子に制御電極を設けた半導体素子です。制御電極の電圧を変化させることによって、電流を制御する機能を持っています。電車や鉄道などの輸送機器から送配電装置まで、様々な分野における電力制御回路に使われています。


    ダイオード


    ‐電流を一方向に流す性質を利用したもので、電圧レギュレーションに使われる最も一般的なコンポーネントです。電子回路の動作に一定の電圧を得るためのツェナーダイオード、静電容量が可変的なバリキャップ、静電放電から回路を保護するダイオードなどがあります。


    トランジスタ


    ‐三端子をもつ半導体で、入出力以外にスイッチングを行い、電流を増幅させます。バイポーラトランジスタを始め、大電力下でのインバータに使用されるIGBT、増幅回路やスイッチング素子として用いられるJFETなどがあります。


    パワーモジュール


    ‐回路構成が複雑な電源回路などにおいて、ダイオードやトランジスタといったパワー半導体を予め搭載し、そのまま使えるようにしたものです。