サーミスタの校正は、制御された環境下(例えば、密閉された、断熱された、液体やガスで満たされたタンクやチャンバーなどが最適です)で行います。校正済みの温度センサーと並べて配置し、温度を調整して、異なる温度範囲でのサーミスタの応答を記録します。テストは、サーミスタが使用される予定の温度範囲内で行う必要があります。使用温度範囲を知ることで、購入するサーミスタの適切なタイプを選択することができます。
サーミスタは直線的な経路をたどりませんので、温度と抵抗の組み合わせが2つしか知られていなくても、残りの値を温度範囲全体で補間するのは不十分です。したがって、サーミスタの特性を正確に把握するためには、少なくとも5つの点(できればそれ以上)で温度と抵抗の曲線をプロットする必要があります。また、温度と抵抗の曲線が急峻になる温度範囲があるため、わずかな温度変化でも精度が低下します。非常に温度に敏感なアプリケーションでは、その範囲内で最も正確なサーミスタを選択することが重要です。