フラッシュメモリは、データ記録を行う不揮発性メモリです。EEPROM (電気的消去可能読み取り専用メモリ)の一種で、ブロック単位でまとめて操作します。フラッシュメモリ寿命は、通常1千~1万回程度の書き込みと消去です。書き込みサイクル数は限られており、変更頻度の低いストレージに使用される傾向があります。
フラッシュメモリの仕組み
フラッシュメモリは、トランジスタ間に微量の電気を保持し、電力が供給されているかどうかに関係なく情報を保存できます。
フラッシュメモリの用途
フラッシュメモリは、デジタルカメラ、スマートフォン、コンピュータ、ソリッドステートドライブ(SSD) 、ビデオゲーム機で使用されています。また、科学技術分野、医療用途、産業用途でも利用されています。
NAND型とNOR型の違い
フラッシュメモリは、構造によって主にNAND型とNOR型の2種類に大きく分けられます。
NAND型
- NAND型フラッシュメモリは、各メモリセルを直列に接続。
- 書き換えや消去は高速ですが、読み取りはNOR型より低速。
- 高集積化して容量を容易に増加可能。
NOR型
- NOR型フラッシュメモリは、各メモリセルを並列に配置し、ランダムアクセス機能を備えているため高速。
- 消去/書き込み機能はNAND型より低速。
- 大容量化には適しておらず、NAND型より容量あたりの価格が高価。