基準電圧・電圧リファレンスとは?
基準電圧ICは、回路に一定の電圧の直流を供給するために用いられる電子部品です。機器の負荷、電源装置における温度やその他の要因などの外部変動にかかわらず、正確で安定した電圧を出力することができます。
基準電圧・電圧リファレンスの種類
一般的に基準電圧ICには、入力端子と出力端子を備えたシリーズレギュレータ型と、電流を流すと端子間が規定された電圧になるシャントレギュレータ型に分けられます。
シリーズ型は外部抵抗が不要で、消費する電流は負荷に必要な電流と微小な静止電流だけです。シャント型は機能的にツェナーダイオードと類似しており、最小動作電流に達した後のデバイスでの電圧降下が一定になります。
基準電圧・電圧リファレンスの特性
基準電圧ICの特性は使用目的に合わせて選択されます。ラボ用途で使用される基準電圧ICは、非常に正確で精密に設計されているが、コンピュータ電源のレギュレータとして使用されているものは、精度はそれほどでもなく、安価に提供できます。
基準電圧・電圧リファレンスの用途
パソコンやA/Dコンバータの電源など、さまざまな精密測定・制御システムに使用されます。また、科学技術製品や医療機器など、電圧の変化を定期的にテストする必要がある場合にも使用されます。バッテリー駆動の機器にも多く利用されています。