ボールバルブとは?
ボールバルブは、穴の開いたのボールを回転させて媒体の流れを制御するバルブの一種です。ボールの穴が流れに沿っていればバルブは開いており、バルブハンドルでボールを90度回転させれば閉じます。
ボールバルブの主な機能は、別々の部屋、ダクト、パイプの間で媒体(通常は水、空気、ガス)の流れを開始、停止、または調整することで、配管システムの一部を分離することです。これは、媒体がボールバルブを自由に通過できるようにするか、狭められた開口部から媒体を部分的に受け入れるか、または流れを完全に遮断することによって実現します。また、ボールバルブは、バルブの種類やハンドルの位置によって、流れを異なる方向に変えることもできます。
ボールバルブは、シンプルな操作性、簡単なメンテナンス、そして高い汎用性を備えています。そのため、産業用途で広く使用されており、使用する材料、媒体、設計によっては、最大1,000バール(100
MPa、または15,000 psi)の圧力と最大400℃の温度をサポートする製品もあります。
この部品は、オンとオフが重要な用途で使われます。ボールバルブは、すべての部品が正常に動作していれば、信頼性の高い遮断機能を提供するように設計されています。しかし、全開と全閉の中間の目盛位置では、流量を正確に制御することができないことが多くあります。
ボールバルブは、配管システムや工業用冷却装置などの用途で最も一般的に使用されています。ボールバルブの役割は、特定のポートや開口部を通過する液体や気体の流量を管理し、システムの他の主要部分の圧力バランスと調整することです。
また、各種の蛇口、水栓、スピゴットなどでも良く使われており、ガス管や家電製品などの産業用にも広く使用されています。工業用ボールバルブは、家庭用ボールバルブに比べて、より頑丈な構造になっていることが多く、製造業、組立・生産業、プラスチック・金属、化学、医療、産業用電力、食品・飲料、印刷・繊維、エレクトロニクス、自動車、物流など、機械やシステムが非常に高い圧力や温度の下で動作する用途に使用されています。
ボールバルブにはいくつかの種類があり、用途に応じて使い分けることができます。手動ボール弁、プロセスボール弁、空気式ボール弁などがあります。