TRIACの動作原理は、よく2つのサイリスタがアンチパラレルで動作するものと比較されますが、N型およびP型の領域が混在するTRIACデバイスの構造により、AC波形の両方の部分でスイッチング機能を実行できます。これは、標準のサイリスタとは異なり、TRIACはどちらの方向の電流にも対応できるため、多くの用途に1つのデバイスで対応することができます。
また、このデバイスは、端子を介して送られる極性が正または負であっても導通を行うことができます。ただし、デバイスをトリガーするために必要な電流の感度は、両方の端子が同じ極性である場合に最も高くなります。
したがって、TRIACの4つの動作モードは以下のとおりです。
- I+ モード:端子2の電流が正で、ゲート電流が正
- I- モード:端子2の電流が正で、ゲート電流が負
- III+ モード:端子2の電流が負で、ゲート電流が正
- III- モード:端子2の電流が負で、ゲート電流が負