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      • 発行日 2023年12月21日
      • 最終変更日 2023年12月21日
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    ジャンパとは?概要と使われる種類について詳しく解説!

    ジャンパとは、複数の回路や基板に設定を行って接続する際の端子、電線、ピンの総称です。 当記事では、ジャンパの概要や使われるジャンパの種類について詳しく解説していきます。

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    ジャンパとは

    ジャンパとは、電気回路や基板同士を接続するための電線や端子の総称です。これらは主に電子基板や制御盤で使用され、既存の部品が配線されている回路上で、その配線の外にある回路を接続する際に活用されます。

    電子基板や制御盤を扱う中で、異なる回路を適宜組み替えたり、後でその機能を変えたりする必要が出てくる場合があります。ジャンパはそういった場合に使われます。ジャンパを使用することにより、接続した回路同士を操作したり制御したりすることが可能となります。そのため、製品の仕様変更や不具合の修正、機器の拡張などを行うことができます。

    一般的にジャンパにはコネクタが付属しており、設定は基本的に手動で変更できるため、様々な作動を試すことができます。

    電子部品として主に使用されるジャンパは、ジャンパ線およびジャンパスイッチです。

    ジャンパとは

    ジャンパとは、電気回路や基板同士を接続するための電線や端子の総称です。これらは主に電子基板や制御盤で使用され、既存の部品が配線されている回路上で、その配線の外にある回路を接続する際に活用されます。

    電子基板や制御盤を扱う中で、異なる回路を適宜組み替えたり、後でその機能を変えたりする必要が出てくる場合があります。ジャンパはそういった場合に使われます。ジャンパを使用することにより、接続した回路同士を操作したり制御したりすることが可能となります。そのため、製品の仕様変更や不具合の修正、機器の拡張などを行うことができます。

    一般的にジャンパにはコネクタが付属しており、設定は基本的に手動で変更できるため、様々な作動を試すことができます。

    電子部品として主に使用されるジャンパは、ジャンパ線およびジャンパスイッチです。

    電子部品として使われるジャンパ

    電子部品として使われるジャンパには以下のような種類があります。

    ジャンパ線

    ジャンパ線

    ジャンパ線とは、電気回路だけでなく配電盤などにも頻繁に使用される電線の一種で、ジャンパワイヤとも呼ばれます。 シンプルな構造を持つこの電線は、両端にコネクタやピンが付いています。これらの端子を直接、接続が必要な回路に接続して使用します。 受け側に対して電線が太すぎると、当然ながら配線することができません。しかし、逆に電線が細すぎると抵抗値が低すぎて電線部分で過熱し、最悪の場合、電線が断線したり、高温になり周囲の回路に影響を与えてしまう可能性があります。

    ジャンパ線を見る
    ジャンパスイッチ

    ジャンパスイッチ

    ジャンパスイッチは、電子回路の各種設定を行う目的で、回路基板上に配置されるスイッチの一つです。

    ジャンパスイッチは、ジャンパプラグまたはショートピンと呼ばれる小さな部品をジャンパピンに差し込むことで機能します。ジャンパピンは基板上に隣り合って並んでおりピン同士をジャンパプラグを使用して、電気的なオンオフ制御をするという仕組みになっています。プラグが接続された状態では電流が通りますが、プラグを外すと遮断されます。そのため、動作や仕様の変更を非常に容易に行うことができます。

    なお、ジャンパスイッチには様々なサイズが存在し、規格が合わないジャンパプラグは使用できないので、サイズを確認することが重要です。

    このスイッチは最も基本的に、2本の露出した信号ピンを回路基板上に配列し、そこにジャンパプラグを取り付けたり、取り外したりします。ジャンパプラグが取り付けられると、回路は導通し、外されると切断します。

    ジャンパプラグは多くの場合プラスティックの絶縁されたカバーによって保護され、その内部にはピン同士を電気的に接続するための配線が施されています。

    このジャンパスイッチは、実装が簡単でコストも低いというメリットがありますが、ジャンパプラグは小さいため紛失しやすく、また取り付けや取り外しに習熟しないと少し難しいという欠点もあります。

    そのため、多少のコスト増となるものの、同様の働きを別の小型スイッチであるディップスイッチを使う場合もあります。

    ジャンパスイッチを見る
    ディップスイッチ

    ディップスイッチ(DIPスイッチ)

    ジャンパスイッチと同じく、電子回路の各設定に頻繁に使用されるスイッチにディップスイッチ(DIPスイッチ)があります。

    ディップスイッチのディップ(DIP)とは、集積回路などで広く採用されているパッケージ方式を指します。セラミックやプラスチックなどの素材で作られた本体外装から、複数のピンが両端に並んで配置されている点が特徴です。

    ディップスイッチはプリント基板や筐体などに配置された専用のソケットに直接取り付けられますが、ジャンパスイッチとは違って、プラグ部分自身にスイッチが既に組み込まれています。

    そのため、精密ドライバーなどの工具を使ってスイッチを操作するだけで接続と切断が即座にできるので、ジャンパスイッチと異なりわざわざプラグを抜く手間がありません。

    ディップスイッチにはロッカー型やスライド型など、スイッチ操作の方法によってさまざまなバリエーションがありますが、基本的な性能は同じです。

    ディップスイッチのメリットは何と言ってもその小ささと薄さです。標準的なサイズでは高さが3.5mm、ディップスイッチの端子間の距離が2.54mm程度なので、一度設置してしまえば固定されるため、ジャンパスイッチと専有面積は同じでもば、紛失の心配はほぼ無くなります。

    これはあくまで標準であり、製品によってはさらにミリ単位で小さくしたディップスイッチも存在します。この大きさにより基板上の専有面積を非常に少なくすることができ素早いスイッチングが可能 となり、しかも基板に固定されるため紛失のリスクが大幅に減ります。

    また、設置が容易であること、目で設定を確認できることなども、利用者にとっては便利な点です。

    ディップスイッチは拡張や設定変更などで使われるものの、一度設置すれば何度もオンオフを繰り返す部品ではありません。

    しかし、長期間放置されることにより、部品が経年変化を起こしたり異物が入り込んだりする可能性もあります。

    そのため、製品によりますが、接触部に金メッキを施したり、自己清掃機能を搭載させたりといった工夫が行われています。こういった工夫により、機器の信頼性とより高めることができます。

    ディップスイッチを見る

    ジャンパフリー回路の台頭

    ジャンパスイッチは非常に小さな電子部品なので、容易に紛失する可能性があります。具体的には、ジャンパピンの大きさは数ミリ、それに接続されるジャンパプラグの幅は約4ミリ、高さは6ミリ程度です。

    、またジャンパスイッチの操作は物理的な取り外しが必要なため、機器のケースを開ける必要があります。また、本体のサイズが小さいため、ピンからプラグを外す際には細かな作業が求められ、ピンセットやプライヤーが必要となります。

    そこで近年では、ジャンパスイッチ不要の回路、ジャンパフリー回路が普及してきています。ジャンパフリー回路は、ジャンパスイッチやディップスイッチで設定していた各種項目を、不揮発性のフラッシュメモリに置き換えた回路です。

    これにより、ユーザーが希望する設定や仕様をフラッシュメモリに保存し、コンピュータがそれを読み取ることで必要な動作を実行できます。また、フラッシュメモリは電源を切ってもデータが消えない特性を持つため、簡単に元の状態に戻すことが可能です。

    ジャンパスイッチの作業が必要となる場合と比較して、デバイスを解体したり、小さな工具を使ってプラグを取り付けたりする手間が省けるため、ハードウェアの技術的な知識が少ない人でも簡単に扱うことができます。不揮発性メモリーの量産とコストダウンにより、特に最近の電子回路においてはジャンパフリー回路の採用が進んでいます。

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    まとめ

    ジャンパとは、主に電子基板や制御盤などで使われ、互いに距離がある離れた電子回路を接続するための線や接続部、ピンのことを指します。「ジャンプ」という名前が示す通り、ジャンパの役割は、基板上の既存の配線を跳び越えて新たな回路を構築することです。

    後々から回路の切り替えや動作の修正が必要となる場合にジャンパを利用すれば、選んだ回路の操作や制御を行うことができます。これにより、製品の仕様変更や不具合修正、装置の増設などを行うことがが容易に実施できます。

    近年では、ジャンパスイッチを必要としないジャンパフリー回路が一般化してきています。希望する設定や仕様をフラッシュメモリに保存しておけば、コンピュータがそれを読み取り、必要な動作を実行します。

    ジャンパフリー回路はジャンパスイッチのように機器を開けたり、小さな工具を使ってプラグを取り付けたりする必要がないため、ハードウェアの専門知識がない人でも簡単に操作することができます。

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