- 発行日 2023年6月1日
- 最終変更日 2024年12月31日
- 1 分
抵抗のカラーコードとチップ抵抗の読み方
この記事では、抵抗のカラーコードの見方とチップ抵抗の読み方を紹介しています。
抵抗器のカラーコード・基礎知識
抵抗器とは?
抵抗器とは、電気の流れを阻止するための電子部品です。流れる電気の量を少なくしたり、調整したりすることによって電気の流れを阻止し、回路を正常に作動させるために利用されます。抵抗器の基体である抵抗体と端子にはアルミナ系碍子が利用されることが多いですが、抵抗体となる部分には主に電気抵抗の高いプラスチックやゴム、ガラス、ビニールなどが使われており、抵抗体の素材により電気抵抗の特性や性能が決定されます。抵抗体とは、電気を通しにくい素材により電気を調整し、回路を正常に作動させるための重要な電子部品です。
抵抗のカラーコード
抵抗器のカラーコードは、JIS C 60062(日本産業規格)、および、IEC 60062(国際規格)で表示方法が定められています。
例:茶・黒・赤・金の場合 10x102Ω=1000Ω=1kΩ±5%
チップ抵抗の読み方
チップ抵抗の抵抗値は略数字で表示されています。

抵抗器の標準数列
一般的な抵抗値は、JIS C 60063(抵抗器及びコンデンサの標準数列)、対応国際規格 IEC 60063(Preferred number series for resistors and capacitors)で、定められたE系列と呼ばれる標準数と一定の許容差が設定されています。
E12では±10%、E24では±5%を想定しています。

抵抗器のはたらき
抵抗器は電気を調整することにより、主に次のような5つの役割を果たします。
- 電流を制御する
- 電圧をわける
- 電気エネルギーの熱変換
- 電流を検出する
- バイアスを与える
電流を制御して回路に対して適切な量の電流を与えることが抵抗器の主な役割ですが、その他、電圧が大きすぎる場合は電圧を下げ、必要な量の電圧だけを取り出したり、電気を熱へと変換させてエネルギーとして活用可能にしたりすることもできます。
また、オームの法則により抵抗器両端の電圧が下がることを利用し、電流の量を検知することも可能。回路に電圧や電流を与えるための役割も果たすなど、抵抗器は電気を調整するだけではなく、電流や電圧に関しさまざまな役割を果たしています。
抵抗器の種類
抵抗器には、機能、形状、抵抗体材質、用途の組み合わせにより、さまざまなものがあり、回路に組み込まれる固定抵抗器、回路の微調整に使われる半固定抵抗器、抵抗値を変えて使われる可変抵抗器などがあります。



抵抗器の特長
抵抗器には、機能、形状、抵抗体材質、用途の組み合わせにより、さまざまなものがあり、回路に組み込まれる固定抵抗器、回路の微調整に使われる半固定抵抗器、抵抗値を変えて使われる可変抵抗器などがあります。

E12では±10%、E24では±5%を想定しています。

主な抵抗器の種類
E12では±10%、E24では±5%を想定しています。

関連ガイド
関連ページ
- Nova 抵抗器キット 表面実装 抵抗値許容差:±1% SMR-123
- TE Connectivity 抵抗器キット 表面実装 抵抗値許容差:0.01% RN/0805-HIGH-LAB-KIT
- TE Connectivity 抵抗器キット スルーホール 抵抗値許容差:±5% RES KIT CFR50RS
- Nova 抵抗器キット 表面実装 抵抗値許容差:±1% SBR-02
- KOA 抵抗器キット スルーホール 抵抗値許容差:±5% RSKT-CFS1/4
- Nova 抵抗器キット アキシャル 抵抗値許容差:±5% CCR-122
- コンデンサの種類と記号表示の読み方
- 進工業 抵抗器キット 表面実装 抵抗値許容差:±0.1% RG2012PB-KIT-FILE