• 発行日 2023年2月20日
    • 最終変更日 2026年8月5日
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ねじ抜き工具とは?仕組み・使用方法・サイズの選び方

ねじ抜き工具とは、頭部がなめたねじや折れ込んだボルトなどを取り外すための工具です。本記事では、ねじ抜き工具の仕組み、ねじ抜き工具の使用方法、一般的なサイズの選び方について解説します。

ねじ抜き工具とは?

ねじ抜き工具は、頭部がなめたねじや、折れ込んだねじ・ボルトを取り外すための工具です。あらかじめ開けた下穴に逆ねじ構造の工具を食い込ませ、反時計回りに回すことで、破損したねじやボルトを緩めて取り外します。

母材側のねじ穴をできるだけ傷めずに取り外したい場合にも使用されます。ただし、作業条件や破損状態によって難易度は異なるため、対象に合ったサイズの工具を選ぶことが重要です。

ねじ抜き工具は、スクリューエキストラクターやボルトエキストラクターとも呼ばれます。スパナやロッキングプライヤーなどの手工具、またはドリルなどの電動工具と組み合わせて使用します。

ねじ抜き工具の仕組み

ねじ抜き工具の仕組みは、破損したねじやボルトに下穴を開け、その穴に工具の先端を食い込ませて回転力を伝えるというものです。

まず、折れたねじやボルトの中心に下穴を開けます。次に、一般的な右ねじを取り外す場合は、逆ねじ構造のねじ抜き工具を下穴に差し込み、反時計回りに回して食い込ませます。工具が十分に食い込むと、ねじ抜き工具を回す力が破損したねじやボルト本体に伝わり、緩めて取り外しやすくなります。

ねじ抜き工具には、高速度鋼(ハイス)、合金鋼、炭素鋼、焼入れされたクロムバナジウム鋼など、強度のある金属材料が使われます。一般的なスパイラル型では、らせん状の溝を備えた工具が対象物に食い込むため、ねじ、スタッド、ボルトなど、さまざまな締結部品の取り外しに使用できます。

ただし、適用できる対象や作業条件は、ねじやボルトのサイズ、材質、破損状態、工具の仕様によって異なります。使用前には、製品の対応範囲を確認し、対象に合ったサイズのねじ抜き工具を選ぶことが重要です。

透明なふたを開けたケースに収納されたねじ抜き工具キットの写真

ねじ抜き工具はなぜ必要なのか?

ねじ抜き工具を使用する主な理由は、頭部がなめたねじや、錆びついたり折れ込んだりしたねじ・ボルトを取り外しやすくするためです。破損したねじやボルトは交換が必要になる場合があり、ねじ抜き工具は交換前の取り外し作業に使用されます。

ねじ抜き工具を使用すると、母材に大きな穴を開け直さずに済む場合があります。既存のねじ部をできるだけ傷めずに取り外せれば、同じねじサイズのねじやボルトへ交換しやすくなり、穴の拡大やねじ穴の補修作業を減らせる可能性があります。

ねじ抜き工具の使用方法

ねじ抜き工具の使用方法は、下穴を開け、工具を食い込ませ、反時計回りに回して破損したねじを緩める、という流れで進めます。安全に作業するため、保護メガネを着用し、対象物が動く場合はクランプなどで固定したうえで、使用する工具の取扱説明書に従って作業してください。

  • 使用するねじ抜き工具に指定された下穴径に合うドリルビットを選びます。一般に、取り外すねじより小さい径を使用します。適切なサイズは、製品の取扱説明書や後述のサイズ表を確認してください。
  • ドリルビットをドリルに取り付け、破損したねじの中心に合わせます。
  • ねじの中心に、慎重に下穴を開けます。中心からずれると、母材側のねじ穴を傷めるおそれがあります。
  • 一般的なスパイラル型では、開けた下穴にらせん状の先端を差し込みます。
  • 一般的な右ねじを取り外す場合は、差し込んだねじ抜き工具を反時計回りに回し、下穴に食い込ませます。
  • 手工具で回す場合は、ねじ抜き工具の突き出た部分をレンチなどでつかみ、破損したねじが緩むまで、反時計回りにゆっくり回してください。
  • に力をかけると、ねじ抜き工具や対象物を破損するおそれがあります。
  • ねじが緩んだら、必要に応じてペンチなどでつかんで取り外します。

この手順により、固着したねじや破損したねじを緩め、ねじ穴から取り外しやすくなります。

頭部が折れたねじの外し方

取り外したいねじの頭部が折れ、母材側にねじ部分だけが残っている場合は、工具をかける部分がないため、通常より作業が難しくなります。残ったねじの中心に下穴を開け、対応するねじ抜き工具で取り外せる場合があります。

一方、ねじ穴の再利用が不要な場合などには、残ったねじをドリルで削り取る方法もあります。ただし、使用するドリルビットの径や穴の位置によっては、母材側のねじ穴を傷める可能性があります。ねじ穴を再利用したい場合や、中心に正確な下穴を開けるのが難しい場合は、無理に作業せず、製品の取扱説明書を確認するか、専門業者への相談を検討してください。

頭部がなめた小さなねじの外し方

頭部がなめた小さなねじを取り外す場合も、ねじ抜き工具を使用する基本的な手順は、一般的なサイズのねじと同じです。ただし、使用する製品の対応範囲を確認し、ねじのサイズに合った小型のねじ抜き工具を選びます。

小さなねじは下穴の位置がずれやすいため、中心を確認しながら慎重に作業してください。

ねじ抜き工具のサイズ

ねじ抜き工具のサイズは、取り外したいねじやボルトの種類や寸法に合わせて選ぶことが重要です。

多くのねじ抜き工具は、複数サイズを組み合わせたキットとして販売されています。さまざまなサイズのねじやボルトを扱う場合は、用途に合わせて選びやすいキットタイプが便利です。

メーカーや製品によって、サイズ番号、対応するねじ・ボルトの寸法、必要な下穴径が異なります。使用前に、製品本体の表示や付属のサイズ表、取扱説明書を確認してください。

以下の表は、ねじ抜き工具のサイズを選ぶ際の参考例です。画像内の「プレドリルサイズ」は下穴径、「抽出器サイズ」はねじ抜き工具のサイズを指します。同じねじ・ボルトのサイズに対して複数の組み合わせが示されている場合もあるため、実際の作業では、使用する製品のサイズ表や取扱説明書に記載された対応範囲を優先してください。

ねじ・ボルトのサイズごとに適したねじ抜き工具のサイズを示す対応表

RSコンポーネンツを選ぶ理由

ねじ抜き工具を選ぶ際は、取り外したいねじやボルトのサイズ、必要な下穴径、製品の対応範囲を確認することが重要です。用途に合うサイズや仕様を確認したうえで、必要な工具やキットを選びましょう。

RSコンポーネンツでは、各種ねじ抜き工具や関連キットを取り扱っています。製品情報やテクニカルデータシートを確認しながら、用途に合う工具を選定できます。

  • 2,500以上のブランド・メーカーを取り扱い
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  • 用途や納期に応じた配送オプションに対応

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